ローカルでMobile Servicesを実行
ダウンロードしたプロジェクトでTodoItemController.csコントローラファイルを開き、その内容を確認してください。このコントローラでは、Mobile Servicesと一緒に提供されるビルトインのTableController<T> .NETクラス(リモートデータシナリオを簡単にする)を、どのように使用することができるかが示されています。(注:これをスキップして、標準コントローラ基本クラスからコントローラを派生させ、EF、NHibernate等のような既存のデータAPIを使用することもできます)。
プロジェクトのデフォルトTodoItemController.csでは、すでにTodoItemsリソースの主要なCRUDメソッドすべてに対してスキャフォールドをサポートしています。
GetAllTodoitemsメソッド内にブレークポイントを設定してください。その後、ローカルでMobile Servicesを実行するためにVisual Studio内でF5キーを押してください。Mobile Servicesは、プロジェクトに含めるWeb APIコントローラのローカルヘルプページをサポートしています。これにより、ローカルでのテストが非常に簡単になります。
ヘルプページ内のGetAllTodoItemsリンクをクリックすると、上記のWeb APIコントローラに対するメソッドドキュメントが表示されます。ヘルプページ内のTest APIリンクをクリックすると、GetAllTodoItems APIが呼び出され、テストできます。ご想像通り、先ほど設定したブレークポイントがヒットします。ローカルで開発・テストでき、すべての操作をデバッグできるこの機能により、ソリューションを開発することが非常に簡単になります。
AzureにMobile Servicesを発行
ローカルでMobile Servicesの開発が完了したら、Azureに発行することができます。
将来のアップデートでは、Visual Studio内で直接行う統合されたMobile Services発行サポートを提供します。今回のリリースでは、Windows Azure管理ポータルのMobile Servicesダッシュボードにアクセスして、Web Deploy発行設定ファイルをダウンロードするのが、最も簡単な発行方法になります。
発行設定ファイルをダウンロードしたら、VSソリューションエクスプローラ内のWeb APIプロジェクトを右クリックし、Publishというコンテキストメニューコマンドをクリックしてください。発行ウィザードでダウンロードした発行ファイルを選択すると、AzureにMobile Servicesを簡単に展開できます。
Mobile Services .NETサポートについては、以下のチュートリアルをご確認ください。
はじめてのMobile Services .NET
はじめてのMobile Services .NETでデータを使用
はじめてのMobile Services .NETで認証を使用
はじめてのMobile Services .NETでプッシュ通知を使用
通知ハブ統合
今回のリリースでは、Mobile Servicesで通知ハブを非常に簡単に使用できるようにしています。この統合により、多くの一般的なシナリオが簡素化され、明示的にプッシュチャネルを管理する必要がなくなりました。また、以下のような、より強力な機能をMobile Servicesで提供しています。
- タグおよびタグ表現を使用した高度なタグ機能
- 高スケールでブロードキャストプッシュサポート
- テンプレートを使用したパーソナライゼーションとローカライゼーション
今回の通知ハブとの統合はまだプレビューの段階です。Mobile Servicesのpushタブを使用して有効化できます。
有効にすると、バックエンドでAPIを一度呼び出せば(.NETまたはNode.jsベースのAPIを使用して)、送信したいユーザーにプッシュ通知を送信することができます。
統合されたPhoneGapサポート
Mobile Servicesは、すでにXamarin、PhoneGap、Senchaなど、多くのクロスプラットフォームモバイルクライアントフレームワークをサポートしています。今回、Azure管理ポータルに統合PhoneGap Quick Startを追加しました。これにより、PhoneGapおよびMobile Servicesのクロスプラットフォームモバイルアプリ開発が大幅に簡素化されます。