BizTalkサービス:EDIFACTプロトコルサポート、サービスバスの統合、バックアップと復元
今回のリリースで、さまざまな新機能でWindows Azure Biz Talk Servicesを更新しました。すでにBizTalkサービスを使用している場合、自動的に以下の新機能が更新されます。
EDIFACTプロトコルサポートとX12スキーマの更新
プラットフォームで最初からEDIFACTメッセージのバージョンをD10Bまでサポートしています。新しいEDI契約を作成すると、EDIFACT(X12の代わりに)をターゲットプロトコルに選択して、契約を構成することができます。バッチ処理、追跡、EDIFACTとのAS2などの機能はすべて今回のアップデートでサポートされています。
6030までのX12メッセージングと受信確認のメッセージタイプ997に加えて999もサポートされるようになりました。
サービスバスキューとトピックからメッセージを引っ張る
サービスバスキューとトピックからメッセージを引き出すためのサポート:これにより、BizTalk“Bridge”は仲介サービスを記述することなく、サービスバスキューまたはトピックから直接メッセージを引っ張ることができます。新しいBizTalk Services SDKをインストールすれば、BizTalk ServicesプロジェクトのVSツールボックス内で新しいソースを使用できます。
これにより、例えば以下のように、メッセージをFTPエンドポイント、サービスバスキュー、サービスバストピックから引っ張ってきて、ブリッジにより処理され、ルートルールに基づいてFTPエンドポイント、サービスバスキュー、サービスバストピックに戻されるというような複雑な構成が可能になります。
Service Bus Shared Access Signatures(SAS)をサービスバスキューとトピックでサポート
AzureポータルおよびVisual Studioで、サービスバスキューおよびトピックを設定するためのSASキーを使用できるようになりました。
もはやオンプレミスでSQLが不要なBizTalkアダプターサービス
オンプレミスで必要なSQL Expressの構成に追加設定を行わなくても、すべてのBizTalkアダプター構成データはクラウドに保存されます。既存のお客様については、SDKのインストールでクラウドへ既存設定を更新/移行するオプションが用意されています。
バックアップと復元のサポート
BizTalkサービス内でのバックアップおよび復元操作は、Azure管理ポータルを通じて簡単に構成および管理することができません。バックアップと復元は、以下の5つのステップによりスケジュールすることができます。
- デプロイメントのConfigureページでBackup statusをNoneからAutomaticに変更
- デプロイメントのバックアップを保存したいStorageアカウントを追加
- 初回および繰り返しスケジュールを調整
- 日数で保存期間を入力するかデフォルトの20日で設定
- 設定変更を保存
操作ログサポート
作成、削除、バックアップなどのBizTalkサービスの管理操作はすべて、Management Servicesタブを使用してAzureポータルで表示できるようになりました。これにより、サービスで実行されるすべての管理操作が簡単に監査および確認できます。
これらの機能が統合シナリオに付加価値を与え、BizTalkサービスがより豊かなものになれば幸いです。BizTalkサービスフォーラムおよびユーザーの声を通じてフィードバックいただけると大変ありがたいです。
まとめ
今回のWindows Azureリリースは、数多くの素晴らしい新シナリオを可能にします。
今回のリリースには、よりよいクラウドソリューションを構築するための素晴らしい機能が数多く含まれています。もしまだWindows Azureアカウントをお持ちでなければ、無償トライアルにサインアップして、上記機能をすぐにお試しいただけます。アプリの構築方法などの詳細は、Windows Azure Developer Centerで確認してください。
Hope this helps,
Scott
P.S.ブログに加え、現在Twitterを使って簡単な更新やリンク共有を行っています。twitter.com/scottguで、私をフォローしてください。