米Amazon Web Servicesは、同社が提供するクラウドストレージサービス「Amazon Elastic Block Store」(以下、Amazon EBS)において、SSDベースの新しい汎用ボリュームを利用可能にしたと発表した。
この汎用(SSD)ボリュームは、個人の生産性の向上、小規模から中規模のデータベース、テスト開発環境、そしてブートボリュームなどで利用可能。予測可能なパフォーマンスを提供するよう設計されており、99.999%(ファイブ・ナイン)の可用性を実現しているという。また、1GBあたりで安定した基準の3 IOPS(※)を実現するため、ボリュームサイズに関係なく、1ボリュームあたり最大3,000 IOPSまでバーストする性能を持つと同社は述べている。
※ IOPS:〔I/O per secondの略〕1秒あたりのI/O処理数。
利用料金は、プロビジョニングしたストレージに対し、1GBあたり最低0.1ドルから。I/Oに対する追加費用は発生しない。
汎用(SSD)ボリュームを利用可能なリージョンは、米国東部(バージニア北部)、米国西部(オレゴン、北カリフォルニア)、欧州(アイルランド)、アジアパシフィック(シンガポール、シドニー、東京)、ブラジル(サンパウロ)。
なお、今回の汎用(SSD)タイプの提供開始により、Amazon EBSではボリュームタイプを次の3種類から選択可能になった。
汎用(SSD)ボリューム:永続的なストレージワークロードをサポートするAmazon EBSの新たなデフォルトのボリューム。
プロビジョンドIOPS(SSD)ボリューム:大規模リレーショナルデータベースやNoSQL データベースなど、パフォーマンスの安定性と低レイテンシーが必要なシステム向け。Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2)インスタンスあたり最大48,000のIOPS性能を実現。
マグネティックボリューム:従来のスタンダードボリュームで、1GBあたりの価格が最も低い。データへのアクセスがそれほど頻繁ではなく、低価格なストレージが必要なシステム向け。
【関連リンク】
・アマゾン データ サービス(米Amazon Web Servicesの日本法人)
・Amazon Elastic Block Store
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