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日本の帳票文化のWeb化に真正面から取り組んだらこうなった~Excel方眼紙イメージのWebアプリ作成ツール「Forguncy」

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2014/11/28 18:20
目次

詳細ページ作成時の注意点

 テーブルの値を1行1ページとして詳細ページ表示するときには、テーブルから一覧ページを作成した時にはなかった注意点があります。

図15 詳細ページのデザイン例
図15 詳細ページのデザイン例

 このようなデザインをした場合、テーブルのデータが複数あったときに、どのデータを表示するかをどのように指定したらよいでしょうか。

 標準的な手法としては、一覧を表示して各データにリンクを設定し、そこから各レコードの単票を表示する方法がありますが、今回はForguncy特有のセル型である「レコードナビゲーション」型を使ってページを作成します。

図16 レコードナビゲーション型
図16 レコードナビゲーション型

 しかし、これだけでは実行してもテーブルに結びつけているのにレコード数は0になってしまいます。

図17 レコード数が正しくない実行例
図17 レコード数が正しくない実行例

 その対策には、同じページ内に一覧を追加しておくことです。

図18 レコード数が正しい実行例
図18 レコード数が正しい実行例

 しかしこれでは見た目が悪すぎるので、一覧を表示している範囲を非表示にします。

図19 非表示の指定
図19 非表示の指定

 これで実行すれば想定した感じのページとして表示できます。

図20 Forguncyアプリの表示確認
図20 Forguncyアプリの表示確認

ExcelシートからForguncyページを作成

 次に、Excelシートからテーブルではなくページを作成する手順をみてみましょう。

(1)ファイル指定

 [データ]-[Excelからページ]メニューを選択して[外部データの取り込み]ダイアログを開いたら、先ほどのExcelファイルを指定します。

図21 Excelからページ
図21 Excelからページ
(2)シート指定

 テーブルへの取り込みはシート単位になるので、取り込みたいシートを指定します。このときにシート全体ではなくシートの選択範囲のみを取り込むこともできます。

図22 シート指定
図22 シート指定

 今回、「都道府県単位」シートのみを取り込んでみたら、そのシートでは「市町村区単位」シートを参照していたので、追加で「市町村区単位」シートも取り込みました。「市町村区」シートのように実際に値が入っているシートの場合、データやテーブルではなくシート自体に設定されます。

図23 値があるシートをページとした例
図23 値があるシートをページとした例

 一方、値ではなく他のページへの場合は少々動作が違っていました。他ページへの参照があるページでは、編集画面上でもページ間の参照が定義されているので安心して実行してみましたが正しい表示にはなりませんでした。

図24 シート間参照の実行例
図24 シート間参照の実行例

 どうやら、Forguncyでセルに設定できる数式では、シートをまたがったセル参照などが無効になるようです。編集画面では定義上のエラーとなっていないので、もしかしたら今後実行時にも正しく表示できるようになるかもしれませんが、シート間を数式で結びつけているような場合は、テーブル経由に変更するなどの工夫が必要なようです。

まとめ

 Forguncyが内蔵しているWeb機能やDB機能などの構成要素を見るとForguncyが想定しているターゲットが元々大規模を想定せずに気軽に使えるツールを目指しているというのが理解できます。このような流れは何もForguncyだけの話ではなく、例えばLightSwitchやProject Sienaのように同様なアプローチをしている開発環境も登場しています。

 Forguncyがそれらのツールよりも1歩抜き出ていると思えるのが、2015年には外部データベースとの接続など大規模な開発にも使えるForguncy Proが登場する予定だということです。Forguncyで作成したプロトタイプを元に受託業者にForguncy Proでの作成を外部委託するという新しい商流も生まれてくる事が予想できます。

 このようにForguncyは単なるExcel方眼紙ライクな開発環境という面以上にさまざまな可能性を秘めた製品であるといえるでしょう。



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著者プロフィール

  • 初音玲(ハツネアキラ)

     国内SIerのSEでパッケージ製品開発を主に行っており、最近は、空間認識や音声認識などを応用した製品を手掛けています。  個人的には、仕事の内容をさらに拡張したHoloLensなどのMRを中心に活動しています。  Microsoft MVP for Windows Development...

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