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AngularJSアプリ開発を支援する便利モジュール

ユーザー通知に役立つAngularJSウィジェット ~ ツールチップ/トースト/プログレスバー

AngularJSアプリ開発を支援する便利モジュール(8)

$httpサービスでプログレスバー/アイコンを表示する - Angular Loading Bar

 非同期通信では、一般的にエンドユーザーが通信中であることを知る方法はありません。通常の同期通信のように、ブラウザーのアイコンが回転したり、ステータス情報が表示されたりするわけではないからです。非同期通信で、通信の状態をエンドユーザーに通知するのはアプリの責任です。そして、そのような時に活用できるのが、Angular Loading Barです。

通信中にローディングバー/スピナーを表示
通信中にローディングバー/スピナーを表示

 Angular Loading Barは、Bowerを利用することで、以下のコマンドでインストールできます。

bower install --save angular-loading-bar

 では、具体的な例を見ていきます。

リスト5 loading.html
<!DOCTYPE html>
<html ng-app="myApp">
<head>
<meta charset="UTF-8" />
<title>AngularJS</title>
<!-- (1)ライブラリ/スタイルシートをインポート -->
<link rel="stylesheet" href="bower_components/angular-loading-bar/src/loading-bar.css" />
<script src="bower_components/angular/angular.min.js"></script>
<script src="bower_components/angular-loading-bar/src/loading-bar.js"></script>
<script src="scripts/loading.js"></script>
</head>
<body ng-controller="MyController">
{{memo}}
</body>
</html>
リスト6 loading.js
// (2)angular-loading-barモジュールへの依存関係を設定
angular.module('myApp', ['angular-loading-bar'])
  .controller('MyController', ['$scope', '$http', function($scope, $http) {
    // (3)非同期通信を実施
    $http.get('loading.php')
      .then(function(response){
        $scope.memo = response.data;
      });
  }]);

 Angular Loading Barを利用するには、ライブラリ(loading-bar.js)/スタイルシート(loading-bar.css)をインポートした上で(1)、アプリモジュール(myApp)からangular-loading-barモジュールへの依存関係を宣言します(2)。

 Angular Loading Barを利用する手順は、じつにこれだけです。あとは(3)のように$http/$resourceサービスで非同期通信を実施することで、本節冒頭のようなプログレスバー/スピナーが表示されます。

プログレスバー/スピナーの表示を切り替える

 プログレスバー/スピナーの表示/非表示、もしくはそのタイミングを、アプリ全体、または個々の$http/$resourceサービスで切り替えることもできます。また、標準的な$http/$resourceサービス以外の非同期処理で利用することも可能です。

(1)通信単位で非表示にする

 $httpサービスによる非同期通信の単位で、プログレスバー/スピナーを非表示にするには、以下のようにignoreLoadingBarパラメーターにtrueを設定してください。

$http.get('loading.php', { ignoreLoadingBar: true })

 $resourceサービスであれば、以下のようにします。

$resource('/api/loading/:id', {id: '@id'}, {
  query: {
    method: 'GET',
    ignoreLoadingBar: true
  }
});

(2)プログレスバー/スピナーいずれかを非表示にする

 アプリによっては、そもそもプログレスバー/スピナー双方を表示する必要がないこともあるでしょう。そのような場合、cfpLoadingBarProviderプロバイダーのincludeBar/includeSpinnerプロパティのいずれかをfalseに設定してください。デフォルトはtrue(表示する)です。

 これらのプロパティは、サービスが有効になる前に(configメソッドの中で)設定します。

angular.module('myApp', ['angular-loading-bar'])
  .config(['cfpLoadingBarProvider', function(cfpLoadingBarProvider) {
    // プログレスバーを非表示(スピナーだけを表示)
    cfpLoadingBarProvider.includeBar = false;
  }])

(3)プログレスバー/スピナー表示までのタイムラグを設定する

 短時間で終了する非同期処理で、いちいちプログレスバー/スピナーを表示するのは、あまり良いことではありません。短時間で表示/非表示を切り替えるため、エンドユーザーの目には画面のチラツキと映るからです。

 そこで一定以上の時間がかかる非同期通信に対してだけ、プログレスバー/スピナーを表示するよう、表示までのタイムラグを設定しておくことをお勧めします。たとえば以下は、タイムラグを1000ミリ秒に設定する例です(デフォルトは100ミリ秒)。これには、先ほどと同じく、configメソッドの中で、cfpLoadingBarProviderプロバイダーのlatencyThresholdプロパティを設定します。

angular.module('myApp', ['angular-loading-bar'])
  .config(['cfpLoadingBarProvider', function(cfpLoadingBarProvider) {
    cfpLoadingBarProvider.latencyThreshold = 1000;
  }])

(4)任意の非同期処理でプログレスバー/スピナーを表示する

 Angular Loading Barは、$http/$resourceサービスで利用する他、任意の非同期処理の中で、アプリから明示的に呼び出すこともできます。これには、cfpLoadingBarサービスのstart/completeメソッドを利用します。非同期処理に先立って、startメソッドでプログレスバー/スピナーを表示し、非同期処理の終了タイミングでcompleteメソッドで非表示にするわけです。

リスト7 loading_searvice.js
angular.module('myApp', ['cfp.loadingBar'])
  .controller('MyController', ['$scope', '$timeout', 'cfpLoadingBar',
    function($scope, $timeout, cfpLoadingBar) {
      // 処理前にプログレスバー/スピナーを表示
      cfpLoadingBar.start();
      $timeout(function() {
        ...任意の非同期処理...
        // プログレスバー/スピナーを隠す
        cfpLoadingBar.complete();
    }, 5000)
  }]);

まとめ

 以上、本稿ではエンドユーザーに対して、ちょっとした情報を提供する定型的なUIを生成する方法について紹介しました。トーストにせよ、プログレスバーにせよ、個性を求められるものではありません。むしろユーザーにそれとわかってもらうためにも、定型的な見せ方を外さないことが大切です。そうした観点でも、下手に自作するよりも素直にライブラリのお世話になることをお勧めします。

 さて、次回は、複数の画像をカルーセル表示するウィジェット、画像を全画面表示するウィジェットなどについて紹介する予定です。

参考資料

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるLaravel実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト(ウイングスプロジェクト)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。 2026年時点での登録メンバは約50名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

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