Let’s Chatの動作確認
コンテナが起動したら、ブラウザからEC2インスタンスに割り当てられたアドレスの80番ポートにアクセスします。
ログイン画面が表示されたら、[I need an account]リンクをクリックして、新規アカウントを作成します。
作成したアカウントで認証に成功すると、トップ画面が表示されます。緑色の[+]ボタンをクリックすると、新しいチャットルームが作成できます。
開発メンバーとの技術的な相談や、情報共有などに気軽に利用できます。今回は、EC2インスタンス上に構築しましたが、同様の手順でオンプレミスのLinuxサーバに構築すれば、ローカル環境で運用できるため、社外秘の内容などであってもチーム内で共有できます。
Let's Chatの使い方の詳細については、公式サイトを参照してください。
おわりに
本連載では、Dockerを使ってチームによるアプリケーション開発を円滑にすすめるための開発支援ツールの実行環境構築の手順をご紹介しました。
アプリケーション開発者にとって、もっとも重要なタスクは、顧客のニーズをとらえ利用者に価値のあるサービスやプロダクトを提供するためのアプリケーションを作成することです。そのため、開発環境の構築や運用などの裏方業務は、可能な限り自動化/省力化してチーム全体の開発生産性を高めて、コアビジネスに注力することが望ましいでしょう。
Dockerは、アプリケーション実行環境を構築するプロダクトですが、本番環境でアプリケーションを動かすために利用するだけでなく、その優れた移植性や学習コストの低さを生かせば、アプリケーション開発の現場でも十分に活用できます。
AWSの仮想クラウドサーバEC2を使ってDockerを動作させ、「Jenkins」「GitLab」「Redmine」「Let’s Chat」の環境構築手順を紹介しましたが、他にも便利なツールがたくさんDocker Hubで公開されていますので、利用できるものがあれば利用して、エンジニアがハッピーになれる、よりよい開発環境を構築してくださいね。