日本オラクルは、「Oracle Fusion Middleware」の主要コンポーネントであるJavaアプリケーション基盤「Oracle WebLogic Server 12c R2」の提供を、2月16日に開始した。
「Oracle WebLogic Server 12c R2」は、新たにWebLogic Serverドメイン内でのアプリケーションごとの複数テナント割り当てを可能にし、これまでの物理・仮想サーバ単位でのアプリケーションごとのWebLogic Serverドメインでは難しかった、物理・仮想サーバの集約を可能にし、データセンターの省スペース化・コスト低減を実現する。
また、従来はドメイン単位でしか設定できなかった管理者権限を、テナントごとに設定可能にするとともに、テナントごとのアプリケーション利用者の認証・認可にも対応した。
開発環境の面では、Java EE 7との完全な互換性を備え、REST、JSON、JMS、WebSocketなどに対応しており、Java SE 8の認定を受けている。さらに、DockerやMavenに対応するとともに、ソフトウェア開発自動化・効率化ツールであるJenkinsや、Arquillianを用いたDevOpsをサポートする。また、WebLogic Serverはテナント単位で移設できるプラガブル仕様なので、DevOps時に開発・テスト環境と本番環境間での簡単な移動やコピーを可能にしている。
このほか、複数のデータセンター間での運用待機型のアクティブ・アクティブ構成やフェールオーバーに対応した「WebLogic Server Continuous Availability」が、遠隔地のデータサーバー間でのトランザクション保護やオンラインでのパッチ適用による、アプリケーションサーバの無停止運用を実現した。
さらに、ライブ・マイグレーション機能によって、テナントを稼働させたまま他のWebLogic Serverドメインに移せるので、ハードウェアのメンテナンスなどの計画停止時でも、連続稼働できる。
【関連リンク】
・日本オラクル
・「Oracle Fusion Middleware」
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