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Android Studio 2で始めるアプリ開発入門

Androidアプリ開発の基本 ~ ビューとアクティビティ

Android Studio 2で始めるアプリ開発入門 第3回


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主な属性

 ここで、各画面部品に共通で使われる主な属性をいくつか紹介しましょう。

android:id

 この画面部品のIDを設定します。すべての部品に記述する必要はありませんが、IDが必要な場合は記述します。その書き方は独特で、「@+id/…」のように記述します。こう記述することで、アクティビティ(Javaプログラム)内で「…」の名前で部品を取り出すことができます。例えば、リスト2 activity_view_sample.xmlの(1)だと「@+id/etInput」という属性値なので、「etInput」という名称で取り出します。これに関しては次回以降解説していきます。

android:text

 この画面部品が表示されるときの文字列を設定します。ただし、先述の通り、表示文字列は直接記述せずにstrings.xmlに記述します。strings.xmlに記述された文字列とこの画面部品とを紐づける方法が「@string/…」という記述です。例えば、リスト2 activity_view_sample.xmlの(2)だと「@string/tv_msg」という属性値ですので、strings.xmlの<string>タグのname属性が「tv_msg」の文字列「お名前を入力してください。」が表示されます(リスト1 strings.xmlの(2))。

図5 strings.xmlとの紐づけ
図5 strings.xmlとの紐づけ

android:layout-width/height

 この属性は、その名の通りwidthが部品の幅、heightが高さを設定します。すべての画面部品に記述する必要があります。この属性値として、例えば、100dpのような数値を記述してもいいですが、よく使われるのが、「wrap_content」と「match_parent」です。「wrap_content」は、その部品の表示に必要なサイズに自動調整します。一方、「match_parent」は、親部品のサイズいっぱいまで拡張します。

図6 wrap_contentとmatch_parent
図6 wrap_contentとmatch_parent

[Note]単位

 Androidアプリで数値を指定する場合、単位としてpxは使用しません。これは、pxは画面解像度に依存し、端末ごとに解像度が違うAndroidでは不向きだからです。代わりに、dpとspを使います。使い分けですが、レイアウトやビューの設定にはdpを、テキストサイズの設定にはspを使います。

android:layout_marginとandroid:padding

 画面部品の余白を設定する属性です。設定する余白の性質で、marginとpaddingに分かれますが、これらはAndroid独自のものではなく、様々なところで使われています。

 marginは部品の外側の余白、paddingは部品の内側の余白となります。ただ、この違いは言葉よりも、図で理解した方がいいでしょう。

図7 marginとpaddingの違い
図7 marginとpaddingの違い

 今回のサンプルではpaddingは登場していませんが、marginがどのように使われている一部図示したのが以下です。

図8 今回のサンプルでのmarginの使われ方
図8 今回のサンプルでのmarginの使われ方

 次回以降のサンプルにpaddingも登場しますが、画面部品サンプルアプリではmarginとpaddingがわかりやすいようにandroid:background属性で各部品に色を付けています。

まとめ

 今回は、Androidアプリ開発の第1弾として、画面の作り方の基本を解説してきました。次回も、引き続き画面の作り方を解説していきます。このサンプルにコードを追加することで、LinearLayoutの使い方、他のビュー部品タグを紹介していきます。

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この記事の著者

WINGSプロジェクト 齊藤 新三(サイトウ シンゾウ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook <個人紹介>WINGSプロジェクト所属のテクニカルライター。Web系製作会社のシステム部門、SI会社を経てフリーランスとして独立。屋号はSarva(サルヴァ)。HAL大阪の非常勤講師を兼務。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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