画面部品とタグ
それでは、このサンプルを使ってAndroid画面の作成方法を解説していきます。
レイアウトとビュー
Android画面は、Android SDKで用意された画面部品を配置することで作成していきます。これは、xmlファイルに画面部品タグを記述することです。
この画面部品ですが、大きく「レイアウト」と「ビュー」の2種類があります。「レイアウト」は、各画面部品の配置を決めるもので以下の5種のタグがあります。
<LinearLayout>
基本のレイアウトで、画面部品を縦/横方向に並べて配置します。このレイアウト部品に関しては、次回で詳細に解説します。
<TableLayout>
表形式で画面部品を配置します。
<GridLayout>
Android 4.0で追加されたレイアウトで、グリッド形式で画面部品を配置します。
<FrameLayout>
画面部品を重ねて配置します。
<RelativeLayout>
画面部品を相対的に配置します。プロジェクトを作成した際、レイアウトxmlにはまずこのタグが記述されていることから、このレイアウトを基本レイアウトにしようというGoogleの意図が見えます。しかし、扱いが難しいのが難点です。
一方、「ビュー」は画面部品そのもので、「ウィジェット」とも言います。今回のサンプルで登場しているビュー画面部品は、以下の通りです。
<TextView>
文字列の表示用。
<EditText>
テキストボックス。属性の記述方法で、一行や複数行、数字のみなどの制限がかけられます。
<Button>
ボタン。
他にも、ドロップダウンリストの<Spinner>、リスト表示用の<ListView>、スライダーの<SeekBar>、☆で値を付ける<RatingBar>などあります。
タグの組合せ
Android画面ではレイアウトとビューの画面部品を階層的に組み合わせて使います。今回のサンプルの階層構造を図にすると以下のようになります。
特にレイアウト部品は、そもそもが画面部品の配置の決める役割ですので、その配下に画面部品を含んで使います。
この画面部品がそのままXMLのタグとなり、この階層構造のまま、xmlファイルへ記述されます。
ここで注意するのは、レイアウト画面部品のように子要素を持つタグは開始タグと終了タグで囲みます。一方、ビュー画面部品は子要素を持たないので、属性のみのタグとなります。属性のみのタグの場合は、終了タグを書かず、タグの右カッコの前にスラッシュを入れ、「/>」とい記述します。
あとは、具体的にどの画面部品がどのようなタグになるかを理解し、それぞれのタグに適切な属性を記述していけば、画面作成は可能です。