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Android Studio 2で始めるアプリ開発入門

Androidアプリ開発の基本 ~ ビューとアクティビティ

Android Studio 2で始めるアプリ開発入門 第3回


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画面部品とタグ

 それでは、このサンプルを使ってAndroid画面の作成方法を解説していきます。

レイアウトとビュー

 Android画面は、Android SDKで用意された画面部品を配置することで作成していきます。これは、xmlファイルに画面部品タグを記述することです。

 この画面部品ですが、大きく「レイアウト」と「ビュー」の2種類があります。「レイアウト」は、各画面部品の配置を決めるもので以下の5種のタグがあります。

<LinearLayout>

 基本のレイアウトで、画面部品を縦/横方向に並べて配置します。このレイアウト部品に関しては、次回で詳細に解説します。

<TableLayout>

 表形式で画面部品を配置します。

<GridLayout>

 Android 4.0で追加されたレイアウトで、グリッド形式で画面部品を配置します。

<FrameLayout>

 画面部品を重ねて配置します。

<RelativeLayout>

 画面部品を相対的に配置します。プロジェクトを作成した際、レイアウトxmlにはまずこのタグが記述されていることから、このレイアウトを基本レイアウトにしようというGoogleの意図が見えます。しかし、扱いが難しいのが難点です。

 一方、「ビュー」は画面部品そのもので、「ウィジェット」とも言います。今回のサンプルで登場しているビュー画面部品は、以下の通りです。

<TextView>

 文字列の表示用。

<EditText>

 テキストボックス。属性の記述方法で、一行や複数行、数字のみなどの制限がかけられます。

<Button>

 ボタン。

 他にも、ドロップダウンリストの<Spinner>、リスト表示用の<ListView>、スライダーの<SeekBar>、☆で値を付ける<RatingBar>などあります。

タグの組合せ

 Android画面ではレイアウトとビューの画面部品を階層的に組み合わせて使います。今回のサンプルの階層構造を図にすると以下のようになります。

図3 サンプルの部品の組合わせ図
図3 サンプルの部品の組合わせ図

 特にレイアウト部品は、そもそもが画面部品の配置の決める役割ですので、その配下に画面部品を含んで使います。

 この画面部品がそのままXMLのタグとなり、この階層構造のまま、xmlファイルへ記述されます。

図4 サンプルのXML構造
図4 サンプルのXML構造

 ここで注意するのは、レイアウト画面部品のように子要素を持つタグは開始タグと終了タグで囲みます。一方、ビュー画面部品は子要素を持たないので、属性のみのタグとなります。属性のみのタグの場合は、終了タグを書かず、タグの右カッコの前にスラッシュを入れ、「/>」とい記述します。

 あとは、具体的にどの画面部品がどのようなタグになるかを理解し、それぞれのタグに適切な属性を記述していけば、画面作成は可能です。

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主な属性

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この記事の著者

WINGSプロジェクト 齊藤 新三(サイトウ シンゾウ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook <個人紹介>WINGSプロジェクト所属のテクニカルライター。Web系製作会社のシステム部門、SI会社を経てフリーランスとして独立。屋号はSarva(サルヴァ)。HAL大阪の非常勤講師を兼務。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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