作業を高速化するショートカットキー
GcShortCutコンポーネントは、InputMan for Windows Formsで提供されるコントロールに限らず、既存のコントロールにも、ショートカットによるアクションを簡単に追加できます。
業務アプリケーションにおいて、日々の入力業務を想定した際に、これまで紹介してきた入力補助機能に加えて、GcShortCutコンポーネントを組み合わせることで、ショートカットによる作業効率の改善が望めるでしょう。
以下のコードはショートカットキー入力で特定のコントロールに定型文を入れることができます。
1つだけだと大きな効果はないですが、入力作業で定型文を入力する項目が複数存在する場合などは作業を短縮できるかもしれません。
// ショートカットのコレクションを作成 ShortcutCollection sc = new ShortcutCollection(); // Ctr+Shift+Aでよく使う文字を入力 sc.Add(Keys.A | Keys.Shift | Keys.Control, new MethodInvoker(() => { this.textBox1.Text = "いつもの定型文"; })); // ショートカット登録 // この場合textBox1がアクティブな場合に有効 // Windows Forms標準のTextBoxにも適用可能 gcShortcut1.SetShortcuts(this.textBox1, sc);
ショートカットキーもコードではなく、編集ウィンドウを起動して、追加・編集・削除を行うことができます。
ショートカット機能はASP.NET版のInputMan for ASP.NETでも利用可能です。
InputMan for ASP.NETの機能についても検討したい場合は、公式ページの以下の機能一覧を参照ください。
まとめ
MultiRowの複雑なデータを柔軟にリスト表現する機能と、InputManの誤入力を防ぎ、素早く入力可能なコンポーネントを活用することで、業務に最適化した入力フォームを作成することができます。
単体で便利なのはもちろん、2つを組み合わせることで、より顧客の業務にマッチしたアプリケーション開発を可能とする相乗効果が期待できます。
例えば日々の業務で、新規入会した会員の情報を多数入力するような場合でも、項目の多い顧客情報に対して、MultiRowの柔軟なリスト表現力を活かした見やすいフォームを作成し、InputManの入力チェック機能で誤入力を防ぎ、柔軟なショートカット機能で効率のいい入力を実現すれば、業務の効率アップに貢献するアプリケーションを提供することができます。
今回は「Webサイトで同様の機能を開発することを頭に想定して読んでみてください」と最初に書きましたが、複雑なレイアウトや、細かい制御を行う入力フォームをWebのHTMLで作成するのは時間とコストが必要になるでしょう。
InputMan for ASP.NETのような同等の機能をWeb版で提供しているものもあります。それも含めて、自社の開発でより顧客の要求に応えるアプリケーション作成の武器の一つとして活用してみてください。