対象読者
- Pythonプログミング経験者
- Linuxコマンドなど基本的なサーバー技術修得済みの方
- AdWordsに興味がある方
検証環境
この記事では、以下の環境でサンプルの動作を確認しています。
- Python 2.7.9
- AdWords API v201603
AdWords APIとは
AdWordsはGoogleの検索画面に広告を表示する機能を提供するウェブ広告サービスです。広告のクリックに対して課金される有料サービスで、管理画面からレポートやグラフを確認しつつ、予算・広告文・広告を表示するキーワードなどを変更してウェブ広告によるユーザーへのアプローチを管理します。
AdWords APIはプログラムからAdWordsを操作するためのウェブサービスをまとめたAPIです。 AdWords APIはSOAPを使用します。ただし、クライアントライブラリを利用することでSOAPの部分は抽象化され、普段意識する必要はありません。各種プログラム言語(Java、PHP、Python、.NET、Perl、Ruby)のクライアントライブラリが用意されています。API自体は登録・認証をした上で無料で利用出来ます。
APIの仕様
AdWords APIについては、オフィシャルサイトのリファレンスを参照することになります。
ただ、情報が膨大ですし、日本語と英語のページが混在していたり、内容に重複がある部分もあったりして少々分かりにくいでしょう。本稿では、環境構築と簡単なサンプルコードが動作するまでの手順を確認します。最初のわかりにくいポイントをうまく回避してください。
APIの用途
よく使われるAPIの利用方法は下記です。
- アカウント管理:APIのリソース使用状況などを取得
- キャンペーン管理:キャンペーンや広告グループの作成や更新などの操作
- エラー処理:アラートなどアカウント異常時の対応
- 最適化:新しいキーワード候補などを取得
- レポート作成:掲載結果の統計情報をレポートで取得
- ターゲット設定:ユーザーリストの作成や更新
特によく使われるのがキャンペーンレポート作成とキャンペーンの更新です。本稿ではこの2つの利用方法でのAPIによる操作手順を確認します。