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IBM Bluemix User Group(BMXUG)リレー寄稿

IBM Cloud Tools for Swiftをつかって、KituraでWebAPIを作ろう

IBM Bluemix User Group(BMXUG)リレー寄稿 第1回

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 IBM Bluemixは、PaaS(Platform as a Service)として皆さんに最強の開発環境を提供します。Bluemixの特徴として、開発基盤だけではなく、100を超えるサービス「IBM Watson、ランタイム、IoT、Storage(DB)、アナリティクス、モバイル」など、豊富な開発環境やAPIがシンプルな形で提供されており、より素早くアプリケーションを構築&運用することが可能です。今回の「IBM Bluemix User Group(BMXUG)リレー寄稿」では、コミュニティの皆さんが最近もっとも注目しているBluemixのサービスを、順番に紹介していきます。

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はじめに

 2014年に登場したプログラミング言語Swift。2015年にOSS化が発表され、2016年秋にはメジャーアップデートSwift 3.0のリリースを控えています。私は、iOSアプリ開発に3年ほど携わっていますが、Swiftほど書けば書くだけ好きになる、また書きたくなる言語はないと思います。

 SwiftのOSS化にともないIBMが次々にSwift開発のツールを発表しました。IBM Swift Sandboxはサイト上でSwiftのコードを実行できるサービスです。また、KituraというSwift製のサーバーサイドプロジェクトも発表されました。そして、IBM Cloud Tools for Swiftです。IBM Cloud Tools for Swiftは、Bluemix上のSwiftコードなどを管理するためのMac用ツールです。従来は、コマンドラインツールを使う必要があったBluemixへのデプロイを、GUIツールで簡単に可能にするツールです。

 今回の記事では、IBM Cloud Tools for SwiftとKituraを使ってSwiftでサーバーサイドプログラムをする方法をご紹介したいと思います。

 今までiOSアプリを作っていた言語で簡単にWebアプリが作れるなんてすごいです。ワクワクします。

  • 各開発ツールのインストール
  • IBM Cloud Tools for Swiftの使い方
  • Kituraの使い方
  • KituraとObject Storageを使ってデータを保存する

 それでは参りましょう。

開発環境

 今回のサンプルアプリは以下の環境で実施しました。

Swiftバージョン DEVELOPMENT-SNAPSHOT-2016-06-06-a
Mac バージョン OS X El Capitan(バージョン10.11.5)
IBM Cloud Tools for Swiftバージョン 1.1.0.0
Kitura Kitura 0.19
Bluemix 地域 米国南部

 Bluemixのアカウントは取得済み、地域「米国南部」にスペースを作成済みを前提に記事を進めます。

各開発ツールのインストール

Homebrewのインストール

 まだMacにHomebrewをインストールしていないなら、ターミナルで下記のコマンドを実行しインストールします。

$ ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)"

curlをインストール

 Kituraを使用する際にcurlコマンドが使われます。まだMacにインストールしていないなら、下記のコマンドをターミナルで実行します。

$ brew install curl

Xcode 8 beta 4をインストール

 Appleの開発者ページにアクセスしてXcode 8 beta 4をインストールします(Apple IDが必要になります)。

Swiftのインストール

 Swift公式サイトのダウンロードページへアクセスをします。

 今回はJune 6, 2016のスナップショットで開発をしていきます。最新ではありませんが、IBM Cloud Tools for SwiftからクローンされるKituraで作動するSwiftのバージョンがこのバージョンなので、このバージョンをインストールします。

 June 6, 2016を選択すると、swift-DEVELOPMENT-SNAPSHOT-2016-06-06-a-osx.pkgというファイルがダウンロードされるので、インストールします。

 インストールできたら、ターミナルからSwiftのツールチェーンを使用するために以下のようにパスを通します。

$ export PATH=/Library/Developer/Toolchains/swift-latest.xctoolchain/usr/bin:$PATH

 このツールチェーンはアプリをビルドする際に使用されます。もしビルドするときに失敗するようなら、こちらの設定を見なおしてください。

 最後にXcodeの有効な開発ディレクトリパスを下記のコマンドを実行して設定します。

$ sudo xcode-select -s /Applications/Xcode-beta.app/Contents/Developer/

 これでSwiftの設定は終了です。

 ちなみに、もしも今Xcode7.3.1で開発している方は、開発ディレクトリパスをもとに戻すコマンドは以下のとおりです。この記事を読み終わって、iOSアプリ開発に戻る際は、このコマンドを実行してください。

$ sudo xcode-select -s /Applications/Xcode.app/Contents/Developer/

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次のページ
IBM Cloud Tools for Swiftのインストール

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この記事の著者

佐藤 剛士(Bluemix User Group)(サトウ タケシ)

「Personal Factory」という屋号でフリーランスとして働く。iOSのエンジニア。アプリ設計、UIデザイン、開発を通して、よりよいアプリの作成を目指す。2011年から2014年独立系のSIerにて保守運用業務。その後有限会社カイカイにてプロダクト企画、iOSアプリの開発、Web開発に携わる。渋谷で毎週iOSエンジニアのための朝活Swiftプログラミング勉強会を2015年から運営。技術ブログPersonal Factoryを運営。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/9622 2016/09/07 14:00

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