2018年7月27日に開催された、データテクノロジーがテーマの「Developers Summit 2018 Summer」。本ページでは当日の模様をレポートした記事を紹介しています。また、登壇者の方々が公開している資料もまとめています。当日来場された方も来られなかった方も、ぜひご覧ください。
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Developers Summit 2018 Summer、講演関連資料まとめ
翔泳社主催のソフトウェア開発者向けカンファレンス「Developers Summit 2018 Summer」(以下、デブサミ2018 夏)の関連資料一覧です。以下、敬称略。随時更新します(2018/08/29 16:10更新)。
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社内だからこそ「現場の課題」に寄り添える――gumiのゲーム開発を支えるデータ分析チーム、その組織と技術とは?【デブサミ2018夏】
企業が本格的にデータ分析に取り組み始める際、データ分析を専門とする会社にアウトソースするか、あるいは内製化するかといった選択肢がある。ソーシャルゲームで多くの人気タイトルを手がけるgumiでは、内製化の道を選択。2017年に社内データ分析チームを立ち上げ、「データ分析」という新しい業務を「ソーシャルゲーム開発」という既存の業務に取り込んでいくために、試行錯誤を重ねてきた。社内データ分析チームが生み出す価値、期待される役割とは何か? データ分析のための組織作りで重視したポイントとは? また、デー...
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AI×IoT、その最先端は実に「泥臭い」作業の連続であった――人工知能を活用した店舗解析サービス、その開発現場の実態【デブサミ2018 夏】
小売業、製造業、インフラ事業など、多様な分野でその適用範囲が拡大し続けているAI×IoTの活用。華々しい技術革新で急成長する業界の裏には、どのような課題が存在しているのか。創業6年目にして100社以上の企業に対し2000台を超えるデバイスの設置を行ってきたABEJAの大田黒紘之氏が語ったのは、AIとIoTの活用においてソフト開発からハード提供、そして機器設置や運用までを一貫して提供する同社だからこそ浮かび上がってきた、「泥臭い」現場の実情であった。机上の学習だけでは出会えない数々のトラブルと、...
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教えて!goo「恋愛相談AI」が挑むのは、「予定調和を破壊する」コミュニケーション――世界初の長文生成AIはどのように生まれたのか【デブサミ2018 夏】
gooが運営するQAコミュニティ「教えて!goo」の人気ジャンル、恋愛相談カテゴリ。そこには、質問をすると自動で回答を書き込むキャラクターAI、「恋愛相談AIオシエル」が棲んでいる。「世界初の長文生成AI」を謳うこのキャラクターは、いかにして生み出され、そしてユーザーに受け入れられる土壌を作ったのか。セッションでは、恋愛相談という正解のないテーマに対して、いかにロジカルに取り組んでいったか、その全貌が解説された。
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AIが既存企業のノウハウを破壊する――ディープラーニング開発の「ハイウェイ」となるソニーの独自フレームワークとは【デブサミ2018 夏】
ディープラーニングを始めとするAI関連技術は、あらゆる企業に浸透し、世の企業の価値基準を「ノウハウの保有量」から「データの保有量」に変革していく。そんな時代予測のもとに打ち出されたソニーのディープラーニング開発用フレームワーク「Neural Network Libraries」と、学習用GUIツール「Neural Network Console」。ソニーの成平拓也氏は、それらを「入門から研究・実用までを幅広くカバーするソフトウェア」と紹介し、変革の時代に対応する手立てとして提案した。ソニーグル...
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世界最大規模の機械学習コンペティション「Kaggle」に熱中する「Kaggler」と呼ばれる人々とは【デブサミ2018 夏】
データサイエンスやAIの分野において必要なスキルを有しているかどうかを判別するひとつの指針として、機械学習コンペでの実績が挙げられます。その中で最も有名なプラットフォームとなる「Kaggle(カグル)」およびそのKaggleで行われているコンペに参加するデータサイエンティスト、いわゆる「Kaggler(カグラー)」と呼ばれる人々が今注目を浴びています。「Developers Summit 2018 Summer」で行われた株式会社ディー・エヌ・エー 原田慧氏のセッションでは、そんなKaggle...
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機械学習チームにおけるエンジニアの道は2つある――クックパッドの伊藤敬彦氏が語る生存戦略【デブサミ2018 夏】
機械学習を利用したプロジェクトの運営や推進については、機械学習への理解の進んだ現時点でもさまざまな困難が伴います。「Developers Summit 2018 Summer」で行われたクックパッド株式会社 伊藤敬彦氏のセッションでは、機械学習プロジェクトにソフトウェアエンジニアリングを活用することで、その困難を低減・解消した取り組みに関する発表がありました。本記事ではその内容についてレポートします。
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Sansan CTO 藤倉氏が導き出した、データ分析に必要な3つの要素とは?【デブサミ2018 夏】
クラウド名刺管理サービス「Sansan」や名刺アプリ「Eight」を提供するSansan株式会社。同社は、優れたデータエンジニアリング基盤を構築し、長きにわたって名刺の解析技術を向上させ続けてきた。いまや、日本でも有数の「データ分析が強い企業」であることは間違いないだろう。紙というアナログな物質を高精度でデジタルデータに変換するために、いかなる手法を用いているのか。蓄積されたデータを活用するにあたり重視すべきポイントとは何なのか。セッション「人脈の情報はどうやって蓄積されるのか? Sansan...
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課せられたのは「4時間で100社分のデータ処理」――2年目エンジニアが挑んだ機械学習【デブサミ2018 夏】
スマートフォンやパソコン、タブレットなど、複数のデバイスを日常的に利用するユーザーが増えている。そうしたユーザーの行動をトラッキングするため、株式会社ロックオンが提供するマーケティングプラットフォーム「アドエビス」では、デバイスやブラウザをまたぐ同一ユーザーを推定する「クロスデバイス機能」の提供を開始した。その裏側を支えているのは、膨大な量のアクセスデータを機械学習によって処理する分析基盤だ。本セッションでは入社2年目の若手エンジニアである内藤勇之助氏が、機械学習を用いたサービス開発で苦労した...
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クロスプラットフォーム開発で悪魔合体を繰り返すソースコード…GitHub Enterpriseで解決【デブサミ2018 夏】
日本企業の開発現場にGitHubが徐々に浸透しつつある。ソースコードは企業の知的財産そのものなので「クラウドに保存できない」とする企業でも、GitHub Enterpriseなら企業内の閉じた環境で運用できる。実際に運用すると開発現場に変化が表れたという。GitHub Enterpriseを導入しクロスプラットフォーム開発を軌道に乗せた富士フイルムソフトウエアの大島一輝氏と、その導入を支援したマクニカネットワークスの根本竜也氏が登壇し、知見を共有した。
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いまさら聞けない? GitHubの概要から新機能まで一挙に紹介【デブサミ2018 夏】
GitHubは開発プラットフォームであり、プログラムを共有し、ソフトウェアの共同開発をしやすくするためのプラットフォームだ。誰かがソースコードを書いたら、「プルリクエスト(Pull Request)」でレビューを要請し、本体にマージするのが基本的な流れ。共同開発の生産性を高める仕組みとして定着している。GitHubエンタープライズサポートエンジニアの鈴木順子氏が解説する。
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煩雑化するセキュリティ対策におけるクレデンシャル管理、あふれる課題をVaultで解決!【デブサミ2018 夏】
IDやパスワードなど、ユーザー認証に用いられる情報を意味する「クレデンシャル」。ITシステムのセキュリティ対策において、クレデンシャル管理の範囲は広がっており、その煩雑さに頭を悩ませている人も多い。そんな課題を解決する1つの手段が、米HashiCorp社のVaultである。Vaultはどんな機能を提供しており、それを使うことでどんなことが可能になるのか。2018年7月27日にVaultを開発している米HashiCorp社とパートナー契約を締結したgrasys。同社のSite Reliabili...
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中国の巨大eコマースを支えるAlibaba Cloud、その次世代分析基盤とは?【デブサミ2018 夏】
1999年に中国でB2B向けのeマーケットプレイスを提供するために設立されたアリババ。今や時価総額で世界のトップ10に入るほどの巨大企業に成長している、そんなアリババグループのサービスを支えるため、自社で開発、構築したインフラが「Alibaba Cloud」である。Alibaba Cloudは2016年に日本リージョンも設立され、エンタープライズ企業を中心に少しずつ、ユーザーが増えている。Alibaba Cloudにはどんな特長があり、どんな機能を提供しているのか。Alibaba Cloudを...
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アーキテクチャを抜本的に見直し、Cassandra × Kubernetesによる大規模データ基盤を構築【デブサミ2018 夏】
エンジニアなら誰しも、アーキテクチャの大幅な変更には多大なる苦労が伴うことを知っているだろう。新技術の習得にコストがかかる、システム移行時に障害が起きかねない、全体設計見直しの難易度が高いなど、立ちはだかるハードルは枚挙にいとまがない。株式会社ブロードリーフは、そんな苦労を乗り越えて抜本的アーキテクチャの見直しを成功させた企業だ。メインデータベースをRDBMSからCassandraに変え、システム全体をオンプレ環境からKubernetesとGCPに移行したという同社は、なぜ難易度の高いアーキテ...
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世界最大級のAPIマーケットプレイス「Rakuten RapidAPI」がいよいよ登場、デモを交えて紹介【デブサミ2018 夏】
2018年7月11日、楽天はアジア地域向けにAPIマーケットプレイス「Rakuten RapidAPI」の提供を開始した。登録されたAPIは8,000に上り世界最大級。開発者には開発生産性を高め、API提供者には便利な管理機能などが用意されている。Developer Summit 2018 Summerでは、楽天コミュニケーションズがこのAPIマーケットプレイスのデモを交えて紹介した。
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チームとしてのデータサイエンティストを目指そう――現場のエンジニアが実現したデータドリブンな組織とは【デブサミ2018 夏】
マーケティングにおいてデジタルデータを有効に活用するには、データの取得から活用までエンジニアとマーケターがシームレスに連携することが必要と言われる。とはいえ、両者は使っている用語もスキルも全く異なり、なかなか一筋縄ではいかないようだ。一体どのような工夫やマインドセットが必要なのだろうか。実際にマーケティング部門にデータエンジニアとして入り、約3年でデータドリブンな環境を実現させつつあるパーソルキャリアの吉田雅史氏。その取り組みの様子や気付きについて紹介する。
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共通のスキルセットを持つことがエンジニアとデータサイエンティスト協業の鍵――ヤフーのビッグデータ活用【デブサミ2018 夏】
近年、ビッグデータの利活用がさまざまな企業で進んでいるが、何より重要なのはデータを分析・解析するだけでなく、実際のプロダクトや事業に活用することだ。一般にビッグデータの利活用というとデータサイエンティストなどアナリストが注目されがちだが、エンジニアもまた重要な鍵を握るのは間違いない。そこで本セッションでは、ヤフー株式会社 プラットフォーム統括本部 メディア開発本部 田地 将也氏が、ヤフーのデータ利活用の事例を紹介しながら、バックエンドエンジニアとして開発に携わってきた立場から、エンジニアのデー...
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AI時代にエンジニアが生き残るため、身につけるべき3つのスキル【デブサミ2018 夏】
ビッグデータを活用してビジネスに生かすことは、今や当たり前になりつつあり、データ活用市場が拡大するに伴ってAIエンジニアのニーズも急増している。「2017グローバル人工知能人材白書」では、「AI企業が必要としている専門人材は70万人不足」という報告もある。では、AIエンジニアとはどのようなスキルを持ったエンジニアなのか。また、どうすればAIエンジニアに転身できるのか。人工知能&ビッグデータ領域のトップランナーが創業し、データ活用のコンサルティングを提供しているDATUM STUDIOの安部晃生...
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スキル開発キット公開でさらに広がる! LINE Clovaで実現できること【デブサミ2018 夏】
LINEのスマートスピーカーに搭載されているAIアシスタント「Clova」。そのスキル(機能)開発キット「Clova Extensions Kit(CEK)」が7月12日に公開された。これによりサードパーティや一般の開発者がClovaスキルを開発できるようになり、競合であるAmazon AlexaやGoogle Assistantなどと同様の環境が整った。さらに、LINE Messaging API(LINE Bot)との連携など、LINEならではの強みを活かしたサービスの開発も可能となる。本...
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課題が山積みだったモンストのデータ分析は、ディメンショナル・モデリングでどう変わったのか?【デブサミ2018 夏】
世界累計利用者数4500万人を突破した大人気スマートフォンゲーム「モンスターストライク(以下、モンスト)」。本ゲームを提供しているのが株式会社ミクシィ XFLAG スタジオだ。かつて同社はデータ分析において大きな課題を抱えていた。その状態を解決すべく、データウェアハウスの設計手法 ディメンショナル・モデリングを導入したのだという。本セッションではXFLAG スタジオが取り組んだ分析基盤改善の軌跡を、データエンジニアの生島光氏が語った。