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Microsoft AzureのNoSQLデータベース「Cosmos DB(旧:DocumentDB)」の全体像を知る

Microsoft AzureのNoSQLデータベース「Cosmos DB」を使ってみよう 第1回

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2017/07/12 14:00

目次

AzureポータルでDocumentDBのドキュメントを作成してみる

 ここからは、Azureポータル上でDocumentDBのデータベースアカウント、データベース、コレクション、ドキュメントの作成までを順に行っていきます。

 最後に、作成したドキュメントがSQLで検索できるかを確認します。

データベースアカウントの作成

 Azureポータルにログインし、左側のサービス一覧から[Azure Cosmos DB]を選択します。左側のサービス一覧にCosmos DBがない場合は、左下部の[More services]の中から検索することができます。

図4 Azureポータルトップ画面
図4 Azureポータルトップ画面

 Cosmos DBの初期画面が表示されたら、[Azure Cosmos DBの作成]を選択してデータベースアカウントの作成に移ります。

 IDには任意のデータベースアカウント名を入力します。APIでは、[SQL(DocumentDB)]を選択してください。

 お手持ちのサブスクリプションとリソースグループを選択し(リソースグループはなければ新規作成可)、最後にCosmos DBをプロビジョニングする場所を選択します。

 [作成]ボタンをクリックすると、データベースアカウントの作成が開始され、数分後に完了します。

図5 データベースアカウントの作成画面
図5 データベースアカウントの作成画面

データベース、コレクションの作成

 次に、データベースとコレクションを作成します。

注意

 コレクションを作成するとDocumentDBの課金が開始されます。

 コレクションに設定したRU/sに応じて1時間ごとに料金が発生しますので、操作は慎重に行ってください。

 [Azure Cosmos DB]の画面から、先ほど作成したデータベースアカウントを選択すると、Cosmos DBのダッシュボードが表示されます。

 この画面からデータベースやコレクション、ドキュメントの作成・更新・削除やスケールの設定、メトリック(利用状況の統計情報)といったCosmos DBに対するさまざまな操作や確認ができるようになっています。

図6 Cosmos DBのダッシュボード
図6 Cosmos DBのダッシュボード

 データベースとコレクションの作成には、この中から[概要]メニューを選択し、画面左上の[コレクションの作成]を選択します。

 コレクションIDとデータベースには任意の名前を付けます。今回はサンプルで小規模なコレクションを作成するため、STORAGE CAPACITYは[Fixed(10GB)]を選択します。INITIAL THROUGHPUT CAPACITY(RU/s)も、最小の「400」とします。なお、STORAGE CAPACITYがFixedの場合はパーティションキーの設定は不要です。

 これで[OK]ボタンをクリックすると、データベースとコレクションが同時に作成されます。

図7 データベース・コレクションの作成画面
図7 データベース・コレクションの作成画面

ドキュメントの作成

 最後に、コレクションの中にドキュメントを作成していきます。

 通常のアプリケーションでは、REST APIやSDKを使ってドキュメントを作成しますが、ここではAzureポータル上からドキュメントを作成していきます。

 Cosmos DBのダッシュボードのメニューから、[ドキュメント エクスプローラー]を選択し、画面左上に表示されている[作成]を選択します。

 試しに、リスト1のJSONドキュメントをエクスプローラーに貼り付けて[保存]します。

リスト1 作成するドキュメント(JSON)
{
    "todo" : "DocumentDBを触ってみる",
    "auther" : "akiba"
}
図8 ドキュメント作成画面
図8 ドキュメント作成画面

 ドキュメントの作成を完了すると、ドキュメント エクスプローラーのID一覧にデータが1つ追加されます。このデータを選択すると、先ほど貼り付けたJSONに、idのフィールドが付与されたドキュメントが表示されます。

図9 作成したドキュメントの表示
図9 作成したドキュメントの表示

 このように、DocumentDBではidというフィールドがないJSONからドキュメントを作成した場合、GUIDを値に持つidフィールドを自動的に付与します。もちろん、自身でユニークとなる値をidフィールドに設定してドキュメントを作成することも可能です。

ドキュメントの検索

 作成したドキュメントを、SQLを使って検索してみましょう。

 今回は、作者(auther)を検索条件にして検索します。Cosmos DBのダッシュボードから、[クエリ エクスプローラー]を選択します。

 既にSQLが記載されていると思うので、WHERE句を追加してリスト2のSELECT文を作成し、[クエリの実行]ボタンをクリックします。

リスト2 autherが「akiba」のドキュメントを検索するSQL
SELECT * FROM c WHERE c.auther = 'akiba'
図10 SQLの実行結果
図10 SQLの実行結果

 クエリ エクスプローラーの実行結果では、ドキュメント エクスプローラーでは表示されなかった、「_」で始まるフィールドも取得しています。これらもまた、DocumentDBがドキュメントの作成時に自動的に付与しているメタ情報です。

おわりに

 今回はDocumentDBを使っていく上で、よく出てくる概念や用語について紹介しました。

 次回は、RUの見積もりや一貫性レベルの決定、インデックス作成ポリシーなど、設計に関する事項について取り上げます。

参考資料



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著者プロフィール

  • WINGSプロジェクト 秋葉 龍一(アキバ リュウイチ)

    <WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂...

  • 山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

    静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for ASP/ASP.NET。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。 主な著書に「入門シリーズ(サーバサイドAjax/XM...

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