スクリプトを実行しよう
スクリプトが書き込めたら、いよいよ実行です!
センサを机の上などに置き、揺れなどを与えない状態にして、Terminalでpython accelerometer.py
とEnterを入力します。
すると、上の図のように、x、y、zの値が2秒おきに次々と表示されていきます。これは、接続された3軸加速度センサから得られた加速度の値です。揺れを与えないようにしているので、あまり値に変化がないことがわかります。
では、センサに揺れを与えてみましょう!BeagleBone Greenが壊れないように注意しながら、センサだけを手に持って振ってみてください。
センサを振りながらTerminalを見てみると、x、y、zの値に大きな変化があることが確認できます。うまく加速度を検知することができました!
このサンプルを応用すると、例えばBeagleBone Greenとセンサをドアに設置しておいて、x、y、zのうちいずれかの値が±1Gを超えたら誰かが出入りしたと判断してcurlコマンドでサーバに通知を送信したり、あるいはツイートしてみたり、といったことが考えられますね。
センサ値の更新を止めるには、Control+Cキーを押しましょう。最後にexitとEnterを打つことで、BeagleBone GreenとのSSH接続を切断します。
おわりに
USBケーブル1本でBeagleBone Greenを操作し、簡単なセンシングを行えることがわかりました。今回はGroveセンサを利用しましたが、もちろんGPIOを使って本格的なセンサ端末を作成することも可能です。
今回はインターネットに接続してデータを送信することはしませんでしたが、Ethernetアダプタは普通のLinuxマシンと同様に使用でき、上の図のように市販の無線LANアダプタを使用することもできます。さらに、「BeagleBone Green Wireless」という、最初からWi-Fiに対応したモデルも販売されています。
技適にも通っていて国内での使用も問題ないので、「センサデータを簡単にクラウドにアップしてみたい!」というLinuxエンジニアの方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。