はじめに
Rails製のWebアプリケーションを広く一般向けに公開するサービスとして運用する場合、リリース初期段階での集客手段はSNSなどで地道に拡散するか、Googleなどの検索エンジンにキーワードがインデックスされて流入を獲得するかのどちらかが主流です。
特に後者の検索エンジン経由での流入を増やすには、適切なSEO対策をwebアプリケーションに適用する必要があります。
SEO対策にはさまざまなものがありますが、リリース初期段階で対応する必要がある対策をより簡単にしてくれるRubyGemsは以下の通りです。
SEO対策 | RubyGems |
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サイトマップ設置 | sitemap_generator |
metaタグ設置 | meta-tags |
パンくずリスト設置 | gretel |
SitemapGeneratorとは
SitemapGeneratorは、検索エンジンに対してWebアプリケーション上の動的なページを通知するサイトマップを簡単に作成するためのrakeタスクを提供します。
サイトマップとは、簡単にいえば、サイトの目次のようなもので、検索エンジンが理解できるよう特定の形式かつXMLでサイト内に配置します。
SitemapGeneratorが提供する主なrakeタスクは以下の通りです。
コマンド | 機能 |
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rake sitemap:install |
サイトマップ生成ルールを記述するconfig/sitemap.rbの ひな型を作成。 |
rake sitemap:refresh |
config/sitemap.rbに従ってpublic配下にサイトマップ (sitemap.xml.gz)を生成して検索エンジンにping送信。 |
rake sitemap:create |
config/sitemap.rbに従ってpublic配下にサイトマップ (sitemap.xml.gz)を生成(ping送信せず)。 |
rake sitemap:clean | public配下に生成されたサイトマップを削除。 |
Railsアプリケーションの準備
サイトマップを生成するにあたり動的なページ生成を行うRailsアプリケーションを用意する必要があります。ここでは、連載第5回で使用したものを流用するため、環境構築手順については割愛します。
rails sコマンドでpumaサーバーを起動して「http://localhost:3000/articles」にアクセスすると以下のように表示されることを確認しておいてください。