AzureでIoTマスコンを作ってみよう(2)
Subscriberの設定
以下の作業はAzureのDockerコンテナ内ではなく、Raspberry Pi Zero W上で行います。Gitで展開したiot-plarail-subscriber
ディレクトリに移動し、プログラムiot_plarail_subscriber.py
で指定されているMQTT Brokerを以下のように変更します。
$ cd iot-plarail-subscriber $ nano iot_plarail_subscriber.py mqtt_broker="example.com" #mqtt_broker="iot.eclipse.org"
↓
#mqtt_broker="example.com" mqtt_broker="iot.eclipse.org"
実行する前に、スクリプトにchmodコマンドで実行権限を付与し、sudoコマンドで実行します。
$ chmod 755 iot_plarail_subscriber.py $ sudo ./iot_plarail_subscriber.py
MQTT Brokerからメッセージが送信されているか確認するには、Web Appの発車・停車ボタンを押しながら、Raspberry Pi Zero Wのターミナルの実行結果の確認をします。実際にプラレールが発車・停車できたか、実機を確認してみましょう。
バックグラウンドで動作させたいとき
なお、Raspberry Pi Zero Wのターミナルを閉じても、バックグラウンドで実行させたい場合は以下のようにバックグラウンドで実行させます。
$ sudo nohup ./iot_plarail_subscriber.py &
今回使用したAzureのWeb Appsを楽しんだ後は、忘れずにリソースを削除しましょう。
子どもとの楽しい遊び方
楽しい遊び方 その1
1周するレイアウトをプラレールで作ります。ストップレールは置かずに駅パーツだけ配置します。IoTマスコンを使って駅から発車させて、駅パーツの場所で停車してみましょう。
楽しい遊び方 その2
IoTプラレールを2セット作ります。そして別々のTopic名をそれぞれに付与します。IoTマスコンは使わずにそれぞれの運行指示をプログラムで記述します。
こちらは子どもと一緒にプログラミングを始める楽しいきっかけになるでしょう。
最後に
第1回の冒頭でもご紹介しましたが、壊れたプラレールをIoT化しようと試行錯誤をしたのがきっかけでIoTを始め、そのブログが反響を呼び今回の連載に至りました。
当時4歳だった長男は7歳になり、今では一緒にIoTやプログラミングを楽しめるようになりました。IoTプラレールを始め、もの作りを通して得られる家族の時間はとてもかけがえのないものだと感じています。筆者も引き続き家庭で楽しめるIoTを研究し、ブログ等で発信していきます。
Raspberry Pi Zeroを使い、全10回にわたってIoTの作例をご紹介しました。今回で最終回ですが、これまで紹介したレシピを元に、ご自身がIoTで実現したいアイデアからオリジナルのIoTレシピを作ってみましょう。
また、2018年1月より、ピンヘッダ実装済みのRaspberry Pi Zero WHが発売され、IoTを始めるための敷居がより低くなりました。まずは、ご家庭や職場で簡単にスタートしてみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。