グランプリは? 1~3位のプロダクトと投票コメントを紹介
サービス点と技術点の評価が高い順に順位が決まる。3位から1位のプロダクトと、それに対する企業・投資家の評価を以下に紹介する。
なお、点数は5段階評価の平均で、1に近いほど高得点。
第3位:榎本 太一
プロダクト名:「TRUCK STAND」
- トラックドライバーとコンビニ等の待機場所をつなぐマッチングアプリ
- サービス点:2.2174 技術点:3.0000 平均点:2.60870
このプロダクトは、5年以上物流施設の開発に携わってきた榎本さんならではの視点で開発された。物流はインフラのひとつとしてどのような状況下でも私たちの生活を支え続けている。
物流倉庫の敷地内にはトラックの停車スペースを確保しており、荷物の積み下ろしはそこで行うように計画されているが、早朝などの混雑時にはトラックの台数が多く、敷地外の公道まで連なってしまうことが少なくないという。近隣からの苦情につながることもしばしばだ。
「TRUCK STAND」は停車スペースを探すトラックドライバーと、空いている駐車スペースを貸し出したいコンビニやガソリンスタンドなどをつなぐマッチングアプリだ。地域や時間などで絞りこんでマッチングできるよう設計されおり、その様子をデモで紹介した。
投資家からは以下のコメントが寄せられた。
「業界知見に基づき検討されており、リアリティを感じました。物流業者からすると、待機場所確保のための新たなコスト発生のようにも思われたのですが、コストを払ってでも適正な待機場所を確保したいニーズがありそうでしょうか。その他、色々と詳細を伺いたいと感じました」(投資事業担当者)
第2位:中原 玄太 / 中村 洸太朗
プロダクト名:「space memory (スペメモ)」
- AR技術を使い空間に紐づいたその場所に想いや伝言を残しシェアするサービス
- サービス点:2.3333 技術点:2.0000 平均点:2.16667
ARの技術を使って、空間にテキストを残せるというサービス。プロダクト制作者の一人、中原さんが作りたかったのはtoC向けの、空間に想いを書き残せるアプリ。一方もう一人の中村さんが作りたかったのは、工事現場の情報共有として伝言を残せるサービス。広告制作(中原さん)と電力会社での設備保守(中村さん)という、それぞれの本業から生まれたアイデアが、この「スペメモ」につながった。
特に電力設備のUIは複雑で、性質上紙で手順を直接貼ることも難しい。そこで空間にメモを残す形で作業者同士のスムーズなコミュニケーションを実現できればと考えたわけだ。
Google CloudへARオブジェクトの情報を保存することで、ユーザー同士でAR体験を共有できるようにした技術も評価され、投資家からは以下のコメントが寄せられた。
「技術的な高さを感じました。投資抜きにして興味があります」(投資事業担当者)
「部屋の中の整理にも使えそうだと思いました。この引き出しに、この書類を残している、など。あとは、知的な障がいを持っている方を雇用しているオフィスにおいて、お仕事の手順などを可視化することができるので、業務をスムーズに伝えることができる気がしました」(投資事業担当者)
第1位:塚田 哲也 / 冨治林 希宇
プロダクト名:「COSOJI」
- 地域のお仕事(お掃除)と地域の人がつながるマッチング サービス(コンセプトムービー(YouTube))
- サービス点:1.8571 技術点:2.3214 平均点:2.08929
不動産業界での経験が深い冨治林さんは、不動産オーナー、管理会社、清掃会社、清掃員といった不動産の清掃に「かかわる人」の「想いがバラバラ」であるといった課題を感じていた。施設をきれいに保ちたいオーナーと、正当な評価を得たい清掃員の想いがあるにもかかわらず、現地を見ない管理会社や利益重視の清掃会社によって、適切な清掃がなされず、賃金も低くなる負のスパイラルが発生しているという。
そこで、「COSOJI」というプラットフォームの中で、地域の人が自由に仕事を依頼でき報酬を得られる仕組みを実現しようと考えた。
ユーザーはアプリで近くの仕事を確認・応募することができる。現地に行き、清掃前と後の写真を送ってオーナーに報告するというシンプルな作りになっている。時給に換算すると2000~3000円になるという。
すでにユーザーのニーズ検証を実施し「97%が継続取引をしたいと言っている」とニーズの高さを示した。今後は、CtoCから行政・企業へとターゲットを広げ地域活性化を支援していくという。5年以内にユーザー100万人を目指し、市場規模の大きな不動産市場を攻めていくという事業計画も明確だった。
企業の担当者、投資家からは以下のコメントが寄せられた。
「地域の中で助け合うというビジョンに共感します。検証も進められており、納得感がありました。掃除以外にも展開しやすく、魅力的です。私の地域では高齢化もあり、見守りサービスへの転用もできそうだなと思いました」(企業採用担当者)
「地域創生は弊社としても進めていきたいビジネスです。高齢者などにもできそうな仕事であるため、協業が検討できるかもしれません」(投資事業担当者)
児玉氏は今回の結果を受けて、改めてGLOBAL GEEK AUDITIONについて以下のように語った。
「(今回登壇した卒業生の)DEVコースは仕事をしながら週末に通学するコースなので、平日はそれぞれの専門領域でプロとして仕事をしている方が多く、専門家だからこそ気づく業界の課題を高解像度に見つけ出し、事業化できているのが魅力です。そして、GLOBAL GEEK AUDITIONは自分で課題を見つけ、自分でコードを書いてプロダクトをつくり、自分でPitchして投資家や企業とアライアンスまでする、強い志を持つ方が毎回登壇する場です。投資家やアライアンス先を見つけたい企業担当者だけでなく、サービス・プロダクトを作る仲間を探している方にもぜひお越しいただきたいです」
