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はてなのプロダクト開発の舞台裏

見た目のデザインから意味のデザインへ――はてなのデザイナーがプロダクトの価値を高めるためにやっていること

はてなのプロダクト開発の舞台裏 第3回

モックアップのチェックリスト

 モックアップが上述した未来絵図やコミュニケーションツールとしての役割を果たすには、次のような内容がモックアップに含まれていることを確認するのがおすすめです。

 1つ目に、新しさの提案が含まれているかということです。美しく機能性が感じられるデザインの計画は必須ですが、加えて何らかの新しさに挑戦できているかを確認します。漸進的なアイデアは誰もが想像できる普通なものになりがちです。これは必ずしも悪いとは言えませんが、他のプロダクトによるキャッチアップも容易であることを意味しています。企画、体験、インターフェース、ビジュアル、なんでも良いのでそのプロダクトらしい提案を探してみてください。

 2つ目に、ユーザーにとって魅力的なソリューションを提案できているかということです。これはユーザーの理解を二次的に理解できているかどうかを確認することでもあります。開発にかかわる時点ですべての開発メンバーは、真のユーザーになりきることは難しいですが、理解をすることはできます。優れたアウトプットには深いユーザーの理解が必要です。ユーザーが求めていないアウトプットをしてしまうことは避けなければなりません。

 3つ目に、そのコミュニティにとっての魅力的な世界観や未来を示せているかということです。ユーザーの性質が変われば求められるものも変わります。デザインパターンの単なる継ぎ接ぎでは、コミュニティにフィットしたデザインはなかなか難しいと思います。ユーザーは、将来にわたって手になじみ信頼し続けられるプロダクトであるかを判断しています。機能性だけでなく感性的な喜びを感じとれるかを確認してみてください。

デザインをプロダクト開発に活用する

 以上が、わたしがはてなのプロダクト開発の現場でデザインについて日々考えていることとその活用方法です。デザインは最終的なプロダクトの体験や見た目に強く影響を及ぼすものですが、本稿で紹介したように、プロジェクトをより前に進めるためのツールとしても役立ちます。なにか1つでも皆さまのプロダクト開発の参考になりましたら幸いです。

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この記事の著者

村田 智(株式会社はてな)(ムラタ サトシ)

@murata_s。アートディレクター/デザイナー。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科を卒業後、2013年はてなに入社。ウェブやアプリの企画、情報設計、ビジュアルデザインをおこない、新サービスの立ち上げやグロースに貢献している。主な仕事に、サーバー監視サービス「Mackerel」、小説投稿サイト「カ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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