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デザイナーとして生き残るために 元ミクシィ・現LAPRAS平澤さん流、戦略的キャリアチェンジ論

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「同じ土俵では戦わない」デザインのスキームを活用しビジネスを広げる役割へシフト

――24歳から28歳までの約5年在籍したのちに転職を決断したのは、コミュニケーションデザインを深めたいと思ったことが大きな理由だったのでしょうか。

そうですね。当時は新しい価値をデザインで実現していくと同時に、ブランディングを少しずつ意識し始めた時期でもありました。単にかっこいいものや美しいものを作るだけではなく、作りあげた独自の価値観や世界観を構築できる仕事がしたいと思っていたこともあり、ブランディングに力を入れている広告制作会社への転職を決めました。さまざまな企業さんと一緒に仕事を進めるだけでなく、ひとつの企業でブランディングを極めたかったんです。

実際には、外部のアートディレクターとしてマス広告のキービジュアルの設計からCM制作、ウェブのメディアキャンペーン企画から、店頭周りのパンフレットなどを一式ディレクションさせていただく機会にも恵まれ、ブランディングの重要性や、今後自分が何をやるべきなのかを明確にすることもできました。その一方で短期キャンペーン施策が多く、長期目線でブランディングを意識したデザインを継続的に担当し続けることは難しかったですね。

――今後ご自身がやるべきこととして、具体的にどういうことが見えてきたのですか?

その会社の同年代には、海外や国内の広告賞を受賞するような優秀なデザイナーが在籍しており、彼らと横並びに仕事をしていた時に、深く狭く技術を極める職人気質のデザイナーは自分には向いていないように思えました。そういった才能を持った人たちと同じ土俵では戦えないと感じたんです。

ではどうすればいいのかと考えたときに、デザインの領域にとどまらず、デザイナーのスキームを用いてビジネスを広げていくような役割の方が自分に合っているのではないかと気づきました。デザインをハブに、さまざまな業種を重ね合わせていく「デザイン・コンダクター」のような立ち位置です。

デザイナーとしてブランディングに取り組むのではなく、本質的なブランド設計やマーケティングに携わることで、サービス提供の上流にあたる上位概念の策定からアウトプットのビジュアルデザインまでを一気通貫で担う――。そこに自分の強みはあると考えるようになり、次の会社に転職したのが2011年。東日本大震災で仕事がストップしたり、ウェブが台頭したことでSNSが普及したりと、時代や世の中の価値観が変わりつつあり、私自身も生き残るために変化をしていかなければいけないと強く感じていたころです。

転職先は、医薬品メーカーが開発した新薬をいかにドクターに処方してもらうかを考える医療専門の総合広告代理店。ジョインしたのは33歳ごろです。

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https://codezine.jp/article/detail/13126 2020/10/29 08:00

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