目指すは「toBでありながら使っていて楽しいプロダクト」
――最後に、サービスの展望やこれから挑戦したいことなどについてお聞かせください。
新垣 僕らはデザイナー専任ではなくフロントエンドの開発を担うこともあるため、デザイナーが少ないうちは体験よりも開発を優先してしまうことがありました。ですが櫻井が加わりデザイナーも増えたこともあり、「ここの体験よくしたいのに」と思っていたけれど手が付けられていなかった部分にも、どんどん着手していきたいですね。また、手が回らず整えられていなかった裏側のコードも徐々に整理できてきたので、これからの1~2年では、ビジュアル面や体験のデザインに注力していきたいと思っています。
一方、ありがたいことに「wevoxはUI/UXがとても良いですね」とユーザーさんから言っていただくことも多いのですが、「UI/UXが良い」といった感想を素直に受け取ってはいけないと思っています。僕らが提供したいのは組織を変えるためのサポートをすること。UIやUXについてではなくそのためのご意見をいただいてこそ、ようやく僕らが作りたいものが作れているのではないかという感覚があって……。
そのため、いちばんの理想はUI/UXが良いと言われなくなること。UIやUXのことに触れずとも問題なく利用できるようなサービスにできるよう、頑張っていきたいです。
木下 いちばん実現したいのは、従業員の方々が生き生きと働くことに直接働きかけられるようなプロダクトにすることです。プロダクトのユーザーも増え、そういった部分に少しずつタッチできるようになってきたので、チームとしても個人としても目指していきたいですね。そのために、ブランドとデザインシステムとチームデザインすべてが一体となって取り組んでいけたらと思います。
櫻井 ほかの3人はデザイナーとして優秀であり、かつとてもバランスが良いと感じています。そのため僕がいてもいなくてもwevoxとしては上手くいくイメージがあります。だからこそ、事業会社のデザイナーではありますが、いま個人で取り組んでいるグラフィカルな表現にもどんどん挑戦し、ひとりで個展を開けるような事業会社の枠を超えたデザイナーになりたいです。
少し遊び人のような自由なポジションを取りながらも、チームに戻ったときは力を発揮する――。ほかのメンバーがしっかりしているからこそ思いっきり甘えながら、その分僕にしかできない分野を探索させてもらおうと思っています。
竹田 固いイメージを持たれがちな B向けのプロダクトですが、いままさにチャレンジしているように遊びの要素も入れていき、「toBっぽくないよね」と言われるようなプロダクトにしていきたいです。僕らのサービスの性質もありますが、世の中の皆さんが「プレイフルにおもしろく働く」にフォーカスできるよう、使っていて楽しいサービスに仕上げていけたらと考えています。
そのうえで私自身は、いろいろなものを組み合わせていくほうが得意なので、wevoxの未来に必要なものを考え、みんなと議論するための土台を作っていきたいです。
――皆さん、ありがとうございました!