質を下げる要因を排除せよ クリエイティブの見せかたを考える
次にデザインの見せかたについて説明していきます。
最初に申し上げた成果を出すクリエイティブの3要件は、作成のステップでも「設計」、「配信先」、「見せかた」の順番で考えていくと良いでしょう。コピーのテキストでクリエイティブの骨格を設計し、配信先の特徴を理解する。そしてその次にある最後の工程「見せかた」では、具体的にクリエイティブに落とし込んでいきます。
「設定」と「配信先」に比べると、見せかたの重要性は理解されており、力を入れているケースも多いかもしれません。しかし、世の中を見渡してみると、まだまだクリエイティブの質が低いものが多いのも現状です。ここではクリエイティブの質を下げてしまう代表的な要因をご紹介します。
- 動画と遷移先サイトやLPとのトンマナが合っていない
- テーマとフォントが合っていない
- 全体のカラーとテキストカラー選択の相性が悪い
- 素材の解像度が低い
- テキストが見切れているなど可読性が低い
- 不要なテキストが素材に入っている
- BGMが内容に合っていない
裏を返せば、動画広告を作成される際、これらの点に気をつけることで質の高いクリエイティブを作成することが可能です。この中でも「素材の解像度」や「テキストの読みにくさ」などからまずは改善してみると良いのではないでしょうか。それだけでも十分効果は表れると思います。
最近では、媒体上にたくさんの広告が配信されており、ユーザーも広告に見慣れてきています。そのため、広告っぽさを感じるものは無意識のうちにユーザーがスクロールしており、目に止めてもらえないことも増えました。
ですがそういった変化の結果、逆に素人感のあるクリエイティブが成果につながった事例も増えています。こういったものは、一見質が低いと感じる方もいるかもしれませんが、設計、配信先、見せかたをそれぞれ最適化して作られています。見せかたで大切なのは広告っぽいクリエイティブを作ることではなく、広告を見てほしい人に伝わるよう、細部までこだわることなのです。
より質の高いクリエイティブに必要な3つのポイントとは
ここで応用編として、より質の高いトンマナを考えるためのポイントを3つご紹介します。
ポイント1:色
色は、色彩心理学という学問があることからもわかるように、人間の心理に強く影響を及ぼします。クリエイターの皆さんの普段の業務でも、色が与える影響を考慮してクリエイティブを作成することも多いかと思いますが、動画でも同じように大切な要素。特別なことがない限り、商材やLPに使用されているカラーを使って問題ありません。
ポイント2:フォント
フォントも見る人に与える印象が異なります。簡単ではありますが、よく使われる3つのフォントの特徴をご紹介します。
日本語フォントの中でもっとも代表的なフォントといえるのが明朝体でしょう。「大人っぽい」「真面目」「優雅」「上品」「知的」「女性的」といった印象を与える一方、堅苦しさを感じる面もあるかもしれません。和風か洋風かといえば和風の印象が強い明朝体は、高級ブランド、不動産、書籍、飲食店(和食)のクリエイティブと相性が良いです。
太いマジックで書いたようなイメージを持つ「ゴシック体」が与える印象は、「楽しい」「親近感がある」「目立つ」「男性的」といったもの。可読性よりも視認性に優れているためパッと目に入りやすいのが特徴で、和風か洋風かといえば洋風と言えるでしょう。相性が良いと考えられているのは、広告全般、イベント系、メディア全般、飲食店(洋食) などのクリエイティブです。
丸ゴシック体は、ゴシック体のイメージに加え、「やさしい」「ソフト」「ワクワクする」「子供っぽい」などが挙げられます。日本では標識で見かけることが多く、堅い内容や注意事項も丸ゴシック体を使うことでソフトに伝えられる効果があります。女性向けメディア、イベント、レシピ動画などのクリエイティブと相性が良いのも特徴です。
ポイント3:BGM
BGMはあまり馴染みがない分野かもしれませんが、クリエイティブの質を決めるうえで重要な要素のひとつです。クリエイティブの配信面であるSNSでは、音を出して使う習慣はあまりありませんが、動画がメインの配信面も増えてきています。YouTubeやTiktokなどは音を出して利用されることが多く、クリエイティブのBGMの重要性は増してきています。基本的には商材のイメージの近いBGMをつけるようにしましょう。
いかがでしたでしょうか。今回は、配信面と見せかたのお話をさせていただきました。次回は、成果の出るクリエイティブを見つけるPDCAについて、お伝えしたいと思います。