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B向けツールとしての使いやすさと“ほっこりさ”の両立を目指して Uniposリードデザイナー・土屋さんが語る

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プロダクト開発にも活きているインナーブランディングの経験

――BtoBのプロダクトであることは、普段から意識していますか?

とても意識しています。目指すのは“ほっこり”とした世界観だったとしても、企業が導入する目的の多くは、企業の理念浸透や、心理的安全性の向上など、企業文化を醸成すること。C向けのサービスですとデザインにインパクトがあるものもありますが、Uniposでそれをやりすぎてしまうと導入企業さんならではの色を出せなくなってしまいます。そのバランスはこだわっているものの、いつも難しいなと感じています。

Uniposで大切にしていることは、日々のコミュニケーションの中で感謝や賞賛の気持ちを伝えるきっかけを気軽に作れることです。そのためにはUniposを使うことが負担にならないような体験やUIを常に考えています。

――Uniposに関わるなかで、土屋さんの印象に残っていることはありますか?

スタートアップでよくあることだと思うのですが、速度を重視して仕事をしていたり、チームが大きくなったりすることで、Uniposの芯を全員が共通に認識することが難しくなってきました。

そこで、私たちはなぜUniposを提供するのかといったサービスの存在意義を、会社のビジョンミッションバリューから落として改めて言語化したり、具体的なデザインとしてもV I(ビジュアルアイデンティティ)の揺れているところを再定義しました。

インナーブランディングのプロジェクトで、Uniposの周りにある要素から共通項を抽出し構造化したり、バリュー浸透のワークショップなどの施策を行うことで、改めてUniposの共通認識ができたと思います。それをもとにデザイン原則を制定し、マーケティング側のデザイナーとバナーの品質を管理するためのシステムづくりも行いました。PdM、マーケティング、CS、営業、ボードメンバーなど、さまざまな立場のメンバーとこのプロジェクトを進めたことで、社内の連携がしやすくなったことも大きな収穫のひとつでしたね。

策定したデザイン原則。
策定されたUniposのデザイン原則。

私自身このプロジェクトをとおして、プロダクトとブランドのデザインを横串で考えられるようになったと感じています。プロダクトのUIだけでなく、顧客が初めてUniposを知るところから、そのすべての体験が一貫してUniposの世界観であってほしい。Uniposのブランドとはなにかを俯瞰して捉えたことで、よりプロダクトの解像度を上げることができたと思います。

管理職と従業員のコラボレーションのきっかけを増やす機能を搭載し、「コラボレーション改善クラウド『Unipos』」へと生まれ変わった。
管理職と従業員のコラボレーションのきっかけを増やす機能を搭載し、「コラボレーション改善クラウド『Unipos』」へと生まれ変わった。

――Uniposで課題に感じていることや、今後取りくんでいきたいことについて教えてください。

最近では、Uniposは想定していた以上に規模の大きい企業にも導入していただけることが増えています。そのため、ユーザーさんの年代やリテラシーレベルなど、より様々な層を想定する必要も出てきました。また以前よりも機能が増え、改善すべきポイントも溜まってきています。サードプレイス的な場所としての“ほっこりさ”を持続的に提供していくためにも、ひとつずつ課題を解決していきたいですね。

これからさらに取り組んでいきたいのは、“ほっこりさ”と業務ツールとしての使いやすさを共存させるべく、ユーザビリティのブラッシュアップや、ユーザーの方により効果的に使っていただけるような機能開発を進めていくことです。ユーザーさんにC向けのサービスらしさがあると言っていただける一方、そちらにすべてを寄せてしまっては企業内ツールとして破綻してしまう。感情や気持ちを介在するサービスなので、提供すべきところとあえて決めきらない部分も大切にしていけたらと思っています。デザイナーチームとしても、目指すべきところを共通認識として持ちながら、今後も取り組んでいきたいです。

――土屋さん、ありがとうございました!

この記事の続きは、「CreatorZine」に掲載しています。 こちらよりご覧ください。

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