「Git 2.31」には、一時停止することなくリポジトリを正常に保てるバックグラウンドメンテナンス機能であるgit maintenanceが追加されたほか、リバースインデックスを.rev拡張子付きの新しいオンディスクフォーマットにシリアル化する機能が追加され、リバースインデックスの生成にかかる時間が短縮された。
そのほか、commit-graphファイルに新たな世代番号を使用して、特定の状況でのパフォーマンスを向上するとともに、新しく作成したリポジトリをローカルに複製して最初のパッチを作成する際に、まだコミットがない場合でもローカルのコピーはリモートで設定されたデフォルトのブランチ名を尊重するようになった。
また、git rev-listにオブジェクトサイズの合計を簡単かつ迅速に調べられる--disk-usageオプションが追加されたほか、マージバックエンドを置き換える準備として、名前変更の検出が大幅に最適化されるなど、細かな修正も数多く行われた。