サイバーセキュリティクラウドは、2度目の緊急事態宣言下を含む2021年1月から2021年3月末までを対象としたサイバー攻撃検知レポートを、4月12日に公開した。
本調査は2021年1月1日~3月31日の期間で実施され、調査対象は同社が提供する「攻撃遮断くん」、「WafCharm」の利用者。また、本データは「攻撃遮断くん」、「WafCharm」で観測した攻撃ログを集約し、分析・算出している。
2021年1月の1sid(sid=Security Identifier:ネットワークのユーザアカウントやグループなどを一意に識別するセキュリティ識別子)あたりの攻撃は、2万2215件/月、同様に2月は1万6654件/月、また3月は2万814件/月の攻撃が検知された。3カ月間における平均攻撃検知数は、1万9894件と前年と比較しておよそ2割程度減少し、2020年から2021年にかけて攻撃が減少傾向にあることが分かった。
また、2021年1月7日から3月21日にかけて発出された2度目の緊急事態宣言下では、1sidあたり647件/日の攻撃が検知された。これは、2020年4月7日から5月25日にかけて発表された1度目の緊急事態宣言時と比較するとおよそ3割程度減少した。
1度目の緊急事態宣言発表時は、2019年の1年間のサイバー攻撃の平均検知数よりも約25%多い攻撃数を検知しており、企業の急な業務体制変化の機を狙ったサイバー攻撃が一時的に急増した様子が伺える。
一方、2度目の緊急事態宣言下では、オフィスの人員が増加したことや企業の業務体制の盤石化などの要因により、攻撃数は比較的に低い水準に留まった。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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