米Mozillaは「Firefox 88」安定版において、HTTP/3を5月末までにデフォルトで利用可能にする。
HTTP/3は、QUIC(Quick UDP Internet Connections)に基づくHTTPの新バージョンで、UDPを使用することでHTTP/2と比較して接続にかかる時間を短縮するとともに、パケット配信の遅延により接続全体の遅延を引き起こす行頭ブロッキングが発生しない。また、パケット損失をより適切に検出し、修復できる。
すでに、Firefox NightlyおよびFirefox Betaでは、WebサーバへのHTTP/3での接続が可能な場合、自動的にHTTP/3での接続を試みるようになっている。Webサーバは、Alt-Svc応答ヘッダを使用するか、HTTPS DNSレコードでHTTP/3サポートをアドバタイズすることで、HTTP/3で接続できることをクライアントへ伝えられる。
なお、相互接続には、クライアントとサーバの両方が同じQUICおよびHTTP/3ドラフトバージョンをサポートしている必要があり、Firefoxは現在ドラフト27~32をサポートしているので、サーバはFirefoxがQUICおよびHTTP/3を使用するために、Alt-SvcまたはHTTPSレコードでHTTP/3のこれらのバージョンのいずれかをサポートしていることを、報告する必要がある。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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