米Googleは、Cloud DNSとGoogle Kubernetes Engine(GKE)をネイティブ統合し、Cloud DNSによるクラスタ内ServiceのDNS解決を可能にする、コンテナネイティブCloud DNSの提供を、6月9日(現地時間)に開始した。
Cloud DNSとGKEの統合によって、クラスタ内DNSポッドが不要となり、すべてのGKEノードにおけるローカルなDNS解決が提供され、高スループットで水平方向へ拡張できるDNSパフォーマンス、GKEサービスのマルチリージョン化およびクロスクラスタサービスディスカバリ、DNSモニタリングとロギングのためのGoogle Cloudオペレーションスイートとの統合が実現する。
コンテナネイティブCloud DNSは、クラスタにDNSを管理するためのリソースを割り当てる必要がなくなるため、クラスタ管理者の運用上の負担を軽減するとともに、透過的にスケーリングするので名前解決の需要の増加によるボトルネックを抑えられる。
さらに、クラスタ外部のGKEアプリケーションにパブリックおよびプライベートのDNS解決機能を提供し、クラスタ境界によって発生する摩擦を軽減する、さまざまなサービスの提供を可能にする。
Cloud DNSの既存ツール、モニタリング、ロギングは、コンテナとVM用に個別のモニタリングシステムを使用せず、GKE内のすべてのDNS解決に拡張できるため、フルマネージドで可用性に優れ、グローバルに分散されたDNSインフラストラクチャとなる。
新しいサービスごとにDNSレコードが作成され、Cloud DNSデータプレーンを使用してGKEノードでのローカルな解決が可能になるほか、Cloud DNSのローカルキャッシュと解決によってDNSリクエストがネットワークを通過する必要がなくなり、パフォーマンスの大幅な向上が期待できる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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