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デザイナーのキャリアとスキルを「見える化」する ―― Visional独自の「デザイナーJD」とは

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デザイナーJDが活きるフェーズとは 活用法を紹介

 連載の第1回第2回でも触れたエンプロイジャーニーマップで示すと、デザイナーJDはおもに採用〜育成フェーズで活用しています。

 いちばんの大きな役割は、「育成フェーズ」における個人のキャリア開発への活用です。デザイナーとしてのキャリアの選択肢や必要なスキルを知ることの支援、各個人が向かっていくキャリアの方向性を考えていくための指針として位置付けています。

 デザイナーJDで提示していることが全員にぴったりフィットすることは難しいですが、指針として存在することで、違う道に進む場合でも道標のような役割を果たすことができたらと思っています。

 そのほかには、定期的に個人のコアスキルをアップデートすることでそれぞれの現在地を組織・個人として確認するときや、目標設定との連携、研修などの育成施策の軸にする場合など、組織と個人の継続的な成長につなげていく取り組みで活用しています。

 また、育成以外に「採用・配置フェーズ」でもデザイナーJDを用いています。採用時のスキル要件のすり合わせや、各部門配属に際してのチームパフォーマンス力の可視化、オンボーディング観点での期待値ギャップの抽出などでも活用されています。

おわりに

 たとえば採用、配置、育成など各フェーズの施策ごとに、軸や指標がバラバラになっていた部分がありました。それに対して、人や組織に関わるさまざまな取り組みにおける一貫した軸として、このデザイナーJDが共通言語になりつつあります。

 まだ活用を始めた段階ではありますが、デザイナーからは「自分のレベル感を把握できて、次にどこを目指すべきか明確になったことで業務がやりやすくなった」、「コアスキルによって、自分の課題が具体的にわかるのが良い」といったポジティブな声があがっています。

 マネジメントとしても、個人の経験則に頼りがちなデザイナーのキャリアに対し、「体系的なデザイナーJDを共通言語にメンバーと向き合っていけることが助かる」などの反応も届いています。

 ただ、仕組みとして完成したとは思っていません。今後出てくるであろう運用の課題や、現場の状況、Visionalが目指す姿の変化に応じて、仕組み自体もアップデートを続けていく予定です。継続してブラッシュアップをしながら、デザイナーのキャリア開発、組織開発につなげていきたいと考えています。

 次回は、このデザイナーJDの具体的な活用事例をご紹介できればと思います。お楽しみに。

この記事の続きは、「CreatorZine」に掲載しています。 こちらよりご覧ください。

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https://codezine.jp/article/detail/14508 2021/07/08 08:00

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