米Amazon Web Servicesは、AWS Lambda関数を、x86またはArm/Gravitation 2プロセッサで実行できるようになったことを、9月29日(現地時間)に発表した。
今回のGravitation 2プロセッサへの対応によって、関数がより効率的に実行されるようになるとともに、優れたコストパフォーマンスの実現が可能になっている。
AWS Lambdaの使用では、関数のリクエスト数と期間(コードの実行にかかる時間)に基づいてミリ秒単位で課金されるが、Arm/Gravitation 2アーキテクチャを使用する場合、継続料金はx86よりも20%安価になり、Provisioned Concurrencyを使用する関数の利用料金も、20%削減される。
さらに、最大10GBのメモリと6つのvCPUでLambda関数を実行できるようになり、マルチスレッドとマルチプロセッシングを使用するワークロード、または多くのI/O操作を実行するワークロードでは実行時間が短縮され、コスト削減につながる。
アーキテクチャ固有のバイナリを使用しない場合は、アーキテクチャの切り替えも可能であり、カスタムランタイムを含む、Amazon Linux 2上に構築されたすべてのLambdaランタイムは、サポートの終了に達したNode.js 10を除いて、Armでサポートされる。
Arm/Gravitation 2でのLambda関数実行は、米国東部(バージニア北部、オハイオ)、米国西部(オレゴン)、ヨーロッパ(フランクフルト、アイルランド、ロンドン)、アジアパシフィック(ムンバイ、シンガポール、シドニー、東京)で利用でき、ArmではAmazon Linux 2上で実行される、Node.js 12および14、Python 3.8および3.9、Java 8および11、.NET Core 3.1、Ruby 2.7、カスタムランタイムをサポートしている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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