米MongoDBは、ドキュメント指向データベースMongoDBの最新版となる「MongoDB 5.1」の、最初の早期リリース版を11月9日(現地時間)にリリースした。
「MongoDB 5.1」早期リリース版では、時系列アプリケーションのグローバルな配布や開発をさらに簡素化しており、時系列コレクションではMongoDBのネイティブシャーディングを利用して大量のデータセットを水平方向に分散し、ノードをデータプロデューサーと同じ場所に配置して、ローカルの書き込み操作をサポートすることで、データの主権制御が可能になっている。
さらに、データベースから古い時系列データを低コストの完全に管理されたクラウドオブジェクトストレージに階層化することで、すべてのデータ移動を処理する、Atlas Online Archiveにおける時系列サポートのプレビュー提供が行われたほか、Atlas Data Explorer、MongoDB Compass、およびMongoDB for VS Codeから、直接時系列コレクションを作成できるようになった。
ほかにも、$lookupと$graphLookupを使用した、シャード全体に分散されたデータの結合や分析が可能になっており、今後のリリースでは$outや$mergeなどの集計をセカンダリノードで実行できるようになる。また、検索結果をカテゴリ別にフィルタリングしてすばやくナビゲートし、カテゴリごとの結果の総数がひと目でわかるファセット検索がプレビュー提供されている。
セキュリティ面では、MongoDB独自のクライアント側フィールドレベル暗号化における、KMIP準拠のKMSサポートを可能にする新たなドライバが近日中にリリースされるほか、Google Private Service Connect(PSC)を利用できるようにするネットワークセキュリティオプションが、MondoDB Atlasに追加された。
そのほか、拡張機能WiredTigerにおける数多くの変更や、LINQインターフェースの再設計によるC#開発者の生産性向上などが行われている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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