データミックスとドコモgacco、データグリッドの3社は、ドコモgaccoが無料オンライン講座プラットフォーム「gacco(ガッコ)」で提供するAIを活用した学習向け動画コンテンツを活用し、AIで生成した講師動画の視聴者への影響を調査した結果を、6月27日に発表した。
本調査は、2月28日~3月6日の期間に動画視聴状況のモニタリングおよびアンケート形式で実施され、20代から50代の男女73名より有効回答を得ている。
年齢の平均と標準偏差が近しい値になるようランダムにAIで生成した講師動画(以下、AI動画)を視聴するグループと、 人間による講師動画(以下、リアル動画)を視聴するグループの2つのグループに分け、それぞれにドコモgaccoが提供する「ビジネスマナー」と「異文化コミュニケーション」の動画を視聴してもらい、受講結果を比較・分析した。
結果として、AIで生成した講師動画と人間による講師動画の受講状況に大きな差はなかった。しかし、AI動画、リアル動画の両方において、動画が進むにつれ視聴完了ユーザーの割合が低下する傾向にあり、AI動画、リアル動画を比較すると、AI動画のほうが視聴完了ユーザーの割合が高いことがわかった。
「ビジネスマナー」コース視聴時にスキップした回数が0回の割合(枠で囲ってある部分)で、縦軸はスキップした人数の割合、横軸はスキップした回数を表している。
動画をスキップした回数をヒストグラムにし割合を確認したところ、 「ビジネスマナー」「異文化コミュニケーション」どちらの動画でも、AI動画とリアル動画を比較すると、AI動画のほうがスキップした回数が0回の割合が高く、スキップせずに視聴していることがわかった。
また、各動画の課題提出者を対象に平均値と標準偏差を計算したところ、「ビジネスマナー」においてわずかにリアル動画を視聴したグループの方が高かったものの、大きな差はないことがわかった。
学習後に行ったアンケートでは、AI動画を視聴したグループのうち6割が「とても自然」「まあ自然」と回答した。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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