オープンソースのプログラミング言語Pythonの開発チームは、最新のメジャーリリースとなる「Python 3.11.0」の安定版を、10月24日(現地時間)にリリースした。
「Python 3.11.0」では、各バイトコード命令からそれらを生成した行の開始カラムオフセットと終了カラムオフセット、および終了行番号へのマッピングを追加する機能が導入されており、これらのデータはCPythonによって表示されるトレースバックの改善に用いられる。
さらに、プログラムが複数の無関係な例外を同時に発生させて処理できるようにする言語拡張の追加や、標準ライブラリへのtomllibモジュールの追加によるTOML(Tom's Obvious Minimal Language)解析のサポート、asyncioへのタスクグループの追加、正規表現におけるアトミックグループとPossessive指定子のサポート、CPythonの高速化が行われた。
ほかにも、クラスのインスタンスを返すメソッドにアノテーションを付けるためのシンプルで直感的な方法の導入、TypeVarTupleによる可変長ジェネリックスの導入、リテラル文字列型におけるスーパータイプの導入、TypedDictにおける個々の要素を必須としてマークするための表記法「Required[]」と省略可としてマークするための表記法「NotRequired[]」の導入、サードパーティライブラリに対するデータクラス変換の導入といった、型関連の変更も実施されている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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