米Vercelは、Node.js上に構築されたWebアプリケーションフレームワークNext.jsの最新バージョンとなる「Next.js 13」を、10月26日(現地時間)にリリースした。
「Next.js 13」では、ルーティングとレイアウトを改善した「app/」ディレクトリのベータ版が導入されており、状態を維持して再レンダリングを回避しつつUIを簡単に共有できる「Layouts」、動的なアプリケーションのためにサーバファーストをデフォルトとする「Server Components」、ロード状態を瞬時に表示して更新をストリーミングする「Streaming」、新たなuseフックによってコンポーネントレベルのフェッチを可能にする「Suspense for Data Fetching」をサポートしている。
また、Webpackの後継であり、Rustベースで構築されているTurbopackのアルファ版が導入されており、開発に必要な最小限のアセットのみをバンドルすることで、非常に高速な起動を実現した。
さらに、レイアウトシフトなしで画像を簡単に表示するとともに、ファイルをオンデマンドで最適化してパフォーマンスを向上させられるImageコンポーネント、カスタムフォントを含むフォントの自動最適化やプライバシーとパフォーマンスを向上させるための外部ネットワークへのリクエストの削除などに対応した、まったく新しいフォントシステムが導入されたほか、linkにおける子としての「<a>」の手動による追加が不要になっている。
ほかにも、リンクをNext.js 13にアップグレードするためにコードベースを自動的に更新する「codemod」が提供されるとともに、オープングラフによる画像生成への対応、ミドルウェアAPIへのいくつかの機能追加など、さまざまな改善が行われた。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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