米Microsoftはクロスプラットフォームの機械学習フレームワーク「ML.NET」の新版となる「ML.NET 2.0」を11月10日(現地時間)に公開した。ML.NETはMITライセンスで公開しているオープンソース・ソフトウェア。
新版では主に、自然言語処理の機能を強化した。まず、GUIの操作で機械学習モデルの構築を可能にする「Model Builder」で、テキスト分類のモデルを作ることが可能になった。TorchSharp(.NETからPyTorchの機能を利用可能にするライブラリ)に実装した言語モデル「NAS-BERT(Neural Architecture Search-Bidirectional Encoder Representations from Transformers)」の学習済みモデルを使用することで実現した。この機能はCPU、GPUどちらでも実行できるが、GPUを利用するにはCUDA互換で、メモリを6GB搭載したGPUが必要になる。
TorchSharpのNAS-BERTモデルを利用した機能として、文章の類似度合いを判定するAPIも使えるようになった。さらに、形態素解析の機能も使えるようになった。これは、NAS-BERTモデルが形態素解析後のデータを必要とするため、新たに実装した機能だという。
そして、機械学習を自動化するAutoMLの機能も改良し、二項分類、多クラス分類、回帰モデルをAutoMLのパイプラインで使えるようになった。また、学習モデルを学習させるときに、どの手法で学習させるのかを選べるようになった。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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