ヒューマンリソシアは、世界のIT技術者を対象にした給与動向の調査に基づく「2022年度版:データで見る世界のITエンジニアレポートvol.6」を、12月14日に発表した。同レポートでは、国際労働機関(ILO)や各国の統計データ、および公表データに基づく独自分析によって、世界98か国におけるIT技術者の給与を調査している。
調査結果によれば、世界のIT技術者の給与1位はスイス(100053米ドル)、2位はアメリカ(89161米ドル)、3位がイスラエル(85131米ドル)となった。日本は20位(38337米ドル)で、中国が25位と迫っている。
情報通信業で就業している人の給与を国別に調査した結果をみると、1位はIT技術者と同じくスイス(109985米ドル)で、2位にはカタール(95024米ドル)、3位にはルクセンブルク(90070米ドル)がランクインした。日本は24位(40837米ドル)で、22位の韓国(48527米ドル)を下回っている。
IT技術者の給与額を、2021年6月25日に発表された前回調査の結果と比較して、増減率を算出したところ、増加率の1位はアルゼンチンで、前年比81.9%増となった。トップ10にはパナマ、ブラジル、メキシコがランクインしており、IT技術者が増えている南米地域でIT技術者の給与額が大幅に上昇している。
情報通信業就業者の給与も、前回調査の結果と比較して増減率を算出した結果、増加率1位はスロベニア、2位はハンガリー、3位はセーシェル共和国となった。アジア圏では中国が10.1%増の13位、韓国が4.7%増で30位、インドが0.7%増の41位となっている。
なお、日本におけるIT技術者の給与は15.1%減の67位で、IT技術者の給与が大幅に下がっていることが明らかになった。情報通信業就業者の給与も、日本は5.1%減の59位となっている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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