サブフローを利用すれば、テキスト処理ツールも作れる
Power Automate for Desktopでさまざまな自動化フローを作成できますが、スクリプト言語同様簡単な処理ツールを作ることもできます。例えば、複数行のテキストがあるときに各行に続けて、特定の同じ行を挿入したい場合に次のようなフローを作成します。
- 入力ダイアログを表示アクション(元の複数行テキストを入力)を配置
- テキストの分割アクション(複数行テキストを行で分割)を配置
- 新しいリストの作成アクションを配置
- Foreachアクションを配置
- 項目をリストに追加(現在行を追加)をForeach-Endの中に配置
- 項目をリストに追加(特定のテキストを1行追加)をForeach-Endの中に配置
- テキストの結合(作成したテキストの行で結合)
- メッセージを表示(結合したテキストを表示、コピーできる)
フロー内の「複数行テキスト」をPower Automate for Desktopからコピーした任意のフローの(一部の)コードとして、「特定のテキスト」を本文中のスクリーンショットサブフローの呼び出し([CALL ScreenShotFlow])とすれば、結果は各アクションの後でスクリーンショットを取得して保存するコードになります。新たなフローを作成して、デザイナーのワークスペースに結果のコードを貼り付けます。
詳細は、コードをデザイナーのワークスペースに貼り付けてご確認ください。
Display.InputDialog InputType: Display.InputType.Multiline IsTopMost: True UserInput=> UserInput ButtonPressed=> ButtonPressed Text.SplitText.Split Text: UserInput StandardDelimiter: Text.StandardDelimiter.NewLine DelimiterTimes: 1 Result=> TextList Variables.CreateNewList List=> List LOOP FOREACH CurrentItem IN TextList Variables.AddItemToList Item: CurrentItem List: List Variables.AddItemToList Item: $'''CALL ScreenShotFlow''' List: List END Text.JoinText.JoinWithDelimiter List: List StandardDelimiter: Text.StandardDelimiter.NewLine DelimiterTimes: 1 Result=> JoinedText Display.ShowMessageDialog.ShowMessage Message: JoinedText Icon: Display.Icon.None Buttons: Display.Buttons.OK DefaultButton: Display.DefaultButton.Button1 IsTopMost: False ButtonPressed=> ButtonPressed2
実行して、入力ダイアログに複数行テキストを入力すると、メッセージボックスに結果のテキストが作成されます。[Ctrl]+[A]-[Ctrl]+[C]でテキストをコピーできます。テキストアクショングループには有用なアクションが用意されていますので、このような柔軟なテキスト処理ツールを作成できます。
まとめ
Power Automate for Desktopでサブフローを呼び出すフローを作成しました。スクリーンショットだけでなくログ出力など、フローの任意の複数の箇所で繰り返し使用するまとまった処理はサブフロー化して呼び出すことで、メインのフローを分かりやすくデザインすることができます。