INTLOOPは、ITエンジニア173名に対し実施した、「ChatGPT」や「GitHub Copilot」など「Generative AI」の活用状況に関するアンケート調査の結果を6月12日に公開した。
本調査は、5月22日〜6月2日の期間にINTLOOPが運営する「TECH STOCK」の登録者を対象としたインターネット調査が行われ、全国の20代~60代のITエンジニア173名から有効回答を得ている。
「現在の業務でChatGPTやGitHub CopilotなどのGenerative AIを利用していますか」という質問に対しては、4割の人が利用していると回答した。「毎日利用している」「週に数回利用している」と答えた人は全体の3割となった。利用していると回答した人に「Generative AIの利用が業務効率化につながっているか」を聞いたところ、約5割近い人が「(業務効率化につながっている)強く感じる」と回答しており、「まあまあ感じる」と答えた人と合わせると85%の人がその効果を感じていた。
利用した人を対象にGenerative AIの使途について聞いたところ、「ソースコードの記述」と答えた人が6割強を占め、次いで「ドキュメンテーションの作成」と答えた人が5割となった。「ドキュメンテーションの要約」と答えた人は5割弱にのぼり、ITエンジニア業務において、ある程度ルールに基づいての記述業務に利用している人が多いことがわかった。また、同じく5割弱程度の人が「コミュニケーションの補助」と回答していた。
また、利用していると答えた人に「Generative AI」の機能についてどう思うか(満足度)を聞いたところ、「満足」「やや満足」と答えた人は合わせて8割となった。
その一方で、「Generative AIの利用に関して直面した問題はなんですか」という質問に対しては8割弱の人が「信頼性・精度に問題がある」と答えており、業務における本格的な導入においては課題を持っている人が多いことがわかった。
また、「Generative AIによりITエンジニア業務がなくなる不安がありますか」という質問に対して、不安を感じていると回答した人は4割弱となった。
「Generative AIによって生まれる新たなITエンジニア業務があるとすればどのような業務があると思いますか」という質問に対しては「ソースコードの自動生成」(65.1%)が最も多く、次いで「テストケースの自動化」(59.9%)となった。「システム企画」や「システムアーキテクチャ設計」と答えた人もそれぞれ40%ほどとなっており、高度な業務への活用可能性も持っていることがわかった。また、Generative AIの活用に重要となる「プロンプトエンジニアリング」という回答も36%を占めていた。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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