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GoogleのmBaaS「Firebase」を活用したスマートなアプリ開発

Firebase Authenticationを活用してユーザー認証機能を実装しよう

GoogleのmBaaS「Firebase」を活用したスマートなアプリ開発 第5回

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 クロスプラットフォームに対応した、Googleが提供するmBaaS「Firebase」。無料で使い始めることができ、アプリ開発者の工数を大幅削減できるサービスです。連載第5回は、認証機能が実現できるFirebase Authenticationについて解説していきます。

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Firebase Authenticationとは

 Firebase Authenticationは、通常、数カ月を必要とするユーザー認証システム(アカウント機能)をSDKの導入と、10行以内のコードでアプリ全体の設定を可能にするソリューションです。

 Firebase Authenticationは、認証のための機構だけでなく「FirebaseUI」というライブラリが提供されています。このライブラリを利用することで、iOS、Android、WebそれぞれのUIをそのまま利用して認証画面の構築を行えるため、認証機能と一連の動作を確認できるようにするだけであれば、30~60分で作業が行えます。

 それでは、まずFirebase Authenticationが提供するユーザー認証は何が利用できるかを見ていきましょう。

どのようなユーザー認証が利用できるか

 Firebase Authenticationでは、以下の認証方法が利用できます。

  1. Google、Apple、Twitter、Facebook、GitHubのアカウントを利用した認証
  2. メールアドレスとパスワードでの認証
  3. 電話認証
  4. カスタム認証システムの統合(アプリ側で利用していた認証システムを、Firebase Authentication SDKに接続して利用する)
  5. 一時的な匿名アカウント認証(その後一時アカウント情報を利用して、本アカウントとして登録しなおしてもらうことも可能)

 これらの中から実装したい項目を選択し、FirebaseUIを利用して認証画面を構築することで、工数を最小限にして認証機能を実装することができます。

制限事項、利用料金(2023年8月時点)

 Firebase Authenticationの利用に関わる制限事項や料金は以下の通りです。

無料(Spark)プラン

 Firebaseの無料(Spark)プランでは、料金が発生することなく機能が利用できます。ただし、3,000DAU(日次のアクティブユーザー)を超える場合、またはSAML(シングルサインオンを実現する仕組みのひとつ)やOpenIDコネクトを利用する場合、2DAUで使用制限が発生します。

プロバイダー 制限
メール、ソーシャル、匿名、カスタム 3,000DAU
SAML、OpenIDコネクト 2DAU

 なお、DAUは24時間にログインしたユニークユーザーの数を1としてカウントすることをご注意ください。

Blazeプラン

 Blazeプランでは、価格はMAU(月次のアクティブユーザー)に基づいて算出され、50,000ユーザーまでは無料という層が設けられています。

プロバイダー 無料層 無料レベルを超えるMAUあたりのコスト($)
メール、ソーシャル、匿名、カスタム 0~49,999MAU MAUあたり0.0025~0.0055
SAML、OpenIDコネクト 0~49MAU MAUあたり0.015

次のページ
Firebase Authenticationのメリットおよび注意点

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この記事の著者

株式会社ブリューアス PMO室(カブシキガイシャブリューアス ピーエムオーシツ)

 スマホアプリ開発を中心にUIUXデザインからWeb制作まで、多様な技術力と実績を持つ開発会社です。BtoBからBtoCまで幅広い領域での制作・開発経験があります。 Brewus.inc

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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