対象読者
- 再利用可能なHTMLやCSSを整備したいJavaScriptエンジニア
前提環境
筆者の検証環境は以下の通りです。
- macOS Ventura 13.4
- Google Chrome 115.0.5790.170
- @ionic/core 7.3.1
Ionic Frameworkが提供するUI部品群
前回解説したとおり、Ionic Frameworkはブラウザ技術を用いてモバイルアプリを開発するためのフレームワークです。状態管理のフレームワークとしては、Angularをはじめとして、ReactやVueにも対応していますが、どれを使っても同じUIが表示されます。これは、Web Components製のUI部品をベースにしているためです。このWeb Components製の部品もライブラリとして利用可能なので、本記事ではどんな部品があるのかを解説します。
豊富なUI部品
まずはIonic FrameworkのUI部品を浅く広く眺めてみましょう。公式ドキュメントにコンポーネント(UI部品)の一覧が列挙されています。
図1で列挙されたコンポーネントは、一般的なGUIアプリケーションを生み出すために十分な多様性を持っています。どれがどんな役割なのか、ただ眺めるだけでは分かりづらいので、本記事では特に使い勝手の良い、次の3つのジャンルに当てはまるコンポーネントを解説します。
- レイアウトを行うためのもの
- データを入力する
- データを表示する
各ジャンルの主立ったコンポーネントについて解説していきます。