アヴィデアは1月18日、企業独自の言語生成AIモデルの構築・運用ツールとして 「Greenative」をリリースした。
「Greenative」は、自社インフラ環境に言語生成AI モデルの構築・運用管理を可能とし、ユーザーに対話型チャットサービスを提供するためのツール。コンソールから「Llama 2」などのベースとなる言語生成AIモデルをインストール後、任意のデータを取り込みファインチューニング(微調整)することで、自社向けに独自の言語生成AIモデルを構築することができる。一般ユーザーはチャットスレッドにモデルを関連付けて、即座に利用を開始できる。
本サービスの特徴は、以下の通り。
- インフラ環境:オンプレミス・仮想環境・パブリッククラウドなど、多様なインフラ環境で利用可能。完全に隔離されたインフラ環境上で生成AIモデルを構築した場合、データ漏洩などのリスクを低減することができる。
- ベースモデルのインストール:「Llama 2」「ELYZA」「OpenChat」などのベールモデルをシングルクリックでインストールすることができる。その他のベースモデルも随時 Greenative上で利用可能になる予定。
- 自然言語処理:チャットスレッドの作成時にベース/カスタムモデルを関連付けることにより、文章要約・テキスト生成・質問応答などのさまざまな自然言語処理を即座に利用できる。
- プロンプト/データの登録:Greenativeにプロンプトやテキストファイルを取り込み、ベースモデルのファインチューニングに利用することができる。
- ファインチューニング:あらかじめ定義済みのプロンプトやデータを元にファインチューニングすることで、企業独自の言語生成AIモデルを作成することができる。
- GPUリソースの活用:推論やファインチューニング処理をGPUにオフロードすることで、より高速にタスクを完了することができる。タスク毎に適切なGPUリソースを割り当てるので、効率的にインフラのリソースを活用することが可能。
サービスの活用シーンとしては、センシティブデータや機密性の高いデータを扱う場面や、生成AIのカスタムモデルを自社ユーザーに提供したい場面などを想定している。なお、カスタムモデル構築のコンサルティングやパブリック・クラウド(IaaS)上でのインフラ構築・運用は同社に委託することも可能。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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