米Microsoftは、プログラミング言語TypeScriptの最新バージョンとなる「TypeScript 5.4」を、3月6日(現地時間)にリリースした。
TypeScript 5.4では、パラメータとlet変数がホイストされていない関数で使用される場合、型チェッカは最後の代入ポイントを探し、見つかった場合はそれを含む関数の外側から安全に型を絞り込めるようになっている。
また、新たなユーティリティ型であるNoInfer<T>が導入され、型をNoInfer<……>で囲むと型推論の候補を見つけるために、内部の型を掘り下げて照合しないようになった。
さらに、JavaScriptの新しい静的メソッドの宣言であるObject.groupByとMap.groupByが導入されている。Object.groupByは反復可能な要素と各要素をどのグループに配置するかを決定する関数を受け取り、Map.groupByはプレーンなオブジェクトの代わりにMapを生成する。
ほかにも、moduleに新たなオプションであるpreserveを設定する際に、require()を使用できるようになるとともに、インポート属性とアサーションがグローバルなImportAttributes型に対してチェックされるようになった。また、多すぎる引数で呼び出される関数に新たなパラメータを追加するためのクイックフィックスのサポート、自動インポートにおけるサブパスインポートのサポートなど、数多くの機能追加・改善が行われている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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