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イベントレポート

忙しすぎて気を遣われる? 注目テックベンチャー3社のEMが語る、マネジメントの難しさと醍醐味

マネージャーとテックリードどっちを選ぶ? エンジニアのキャリアについて本音で語り合う(前編)

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メンバーから気を遣われる? マネージャーが開示すべきこと

 ここでモデレーターの湯前氏は、視聴者から寄せられた質問を取り上げた。「今月からエンジニアリングマネージャーに就任したのだが、『マネージャーは忙しいと思うので』とメンバーから気を遣われてしまう」という悩みだ。登壇者一同は「メンバーがマネージャーへと気軽に話しかけられるような雰囲気作りが重要」と述べた。

 西名氏は「なるべく私からメンバーに話しかけたり、ビジネスチャットで冗談や自分の考えなどを書いたりしている」と取り組みを説明。髙橋氏は「メンバーがマネージャーに対して気を遣うのは当たり前のこと。だからこそ、マネージャーが自発的にメンバーと話すための時間を確保して、コミュニケーションの機会を創出したほうが良い」と語った。

 さらに、視聴者からの他の質問として「『マネージャーは何をやっているのかわからない』とメンバーから言われるうえに、Googleカレンダーの予定表も常に埋まっている。それがメンバーとの良好なコミュニケーションを阻害しているように感じる。どのように改善すべきか」という、情報共有についての悩みが寄せられた。

 西名氏は「私自身もこのテーマについてちょうど悩んでいるところ」と述べ、「組織を動かすため具体的にどのような取り組みをしているのか、可視化していくことが重要なのではないか」とも言及。湯前氏も「マネージャーの頭の中を見える化するのは重要なアプローチ」と同意した。

 加えて、川野邉氏は「メンバーと頻繁に1on1を実施し、コミュニケーションの機会を創出している。また、Googleカレンダー上の予定表の内容は、メンバーも閲覧できるようになっている」と説明した。

 西名氏は「マネージャーの予定がわからないことで、メンバーはなぜ困るのかという要因を分析し、その対策を考えるべき」と意見を述べた。やみくもにマネージャーの情報をオープンにすることが重要なのではなく、「オープンにされないことで生じる課題」を明らかにするのが本質的な解決手段であるということだ。

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エンジニアリングマネージャーのこれからのキャリア

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この記事の著者

中薗 昴(ナカゾノ スバル)

 週の半分はエンジニア、もう半分はライター・編集者として働くパラレルキャリアの人。現職のエンジニアとして培った知識・経験を強みに、専門性の高いIT系コンテンツの制作を行う。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/19396 2024/05/01 11:00

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