エンジニアリングマネージャーのこれからのキャリア
パネルディスカッションでは次に「スペシャリストのキャリアパスをどう運営しているか?」というテーマに移る。基本的には「年齢を重ねたらマネージャーになるしかない」というキャリアパスよりも、「個人の意向に応じて、スペシャリストかマネージャーを選択できる」というキャリアパスのほうが望ましい。
3社とも、いずれのキャリアも選ぶことができ、社内での待遇にも差がないという点は一致していた。また、一度エンジニアリングマネージャーになった人でも、テックリードやプロダクトマネージャーなど、他の職種へと途中でロールチェンジできるようにしているという。柔軟性の高いキャリアを歩める環境が伺えた。
湯前氏は各スピーカーに向けて「これからエンジニアリングマネージャーとしてキャリアを歩むことに、不安や悩みはあるか?」という点について質問。
川野邉氏は「今後のキャリアをエンジニアリングマネージャーとしてずっと歩むのか、それとも他の道もあり得るのかは考えている最中。目の前のことだけではなく、数年先のキャリアプランのことも見据えながら、仕事と向き合っていきたい」と語った。
また、髙橋氏は「まだ転職したばかりで、正直なところそこまで考え切れていない。しかし、今後どのようなロールを担当するとしても、自分自身が担当・貢献できる領域を広げていくことが、より良いキャリアを歩むうえで必要だと思っている」と解説する。最後に湯前氏が「エンジニアリングマネージャーを担う者にとって、『この先のキャリアもマネージャーで居続けるか』は永遠のテーマ」と総括し、パネルディスカッションを終了した。
おわりに
エンジニアリングマネージャーという立場は、時に孤独だ。プロジェクトや開発組織についての管理の責任を負いつつも、その課題や悩みについて相談できる場は多くない。本パネルディスカッションは、他の人々とそうした情報を共有できる貴重な機会となった。
特徴的だったのは、登壇者同士の“共感”の相づちが多く見られたことだ。それだけ、パネルディスカッションで語られた内容は、多くのエンジニアリングマネージャーに共通する普遍的なテーマであるということだろう。この議論が、登壇者だけではなく視聴者の方々の学びとなり、より良いキャリアを歩むためのヒントになることを願う。
