ソラコムは、同社の提供するIoTデータの分析基盤サービス「SORACOM Query(ソラコム クエリ)」に、SORACOMのプラットフォームデータを読み込めるようにしたことを、7月17日に発表した。さらに、生成AIを用いて自然言語で質問することで、これらのデータを分析できる「SORACOM Query Intelligence」を発表し、同日に利用希望者の受付を開始している。
SORACOM Queryは、2023年7月に発表されたIoTデータの分析を支援する分析基盤サービスで、顧客のデータを保存し複雑なクエリを含む解析を可能にする分析基盤を構築・運用することなく、大量のデータを効率的に扱える。
今回の機能追加によって、SORACOM QueryでSIMの通信状況(セッション)の履歴、データ通信量、課金情報といった、SORACOMのプラットフォームデータをデータベースに読み込めるようになり、データの照会や検索を実行できるほか、他のユーザーデータと統合することによって、高度な管理や解析が可能になる。
あわせて発表されたSORACOM Query Intelligenceは、SORACOMのプラットフォームデータに対して自然言語で質問して、その結果をテキストや図表で受け取れる。
具体的には、SORACOMの通信を利用する大量のデバイス管理の際に「接続・切断の頻度が高いSIMを一覧表示してください」と質問することで、接続が不安定なデバイスをリストアップして、原因の特定や対策の検討に役立てられる。また、「特定のキャリアに接続した履歴のあるSIMを地図上に表示してください」と質問すれば、特定のキャリアに接続できず別のキャリアの組み合わせが必要なエリアのレポートを生成するといった、IoTシステム管理者の分析やトラブルシューティング業務をサポートする。
なお、SORACOM QueryとSORACOM Query Intelligenceは、先進技術を検証利用目的として利用可能なTechnology Preview版として提供されており、利用を希望する場合は、別途申し込みが必要となる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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