米Microsoftは、Windows向け統合開発環境「Visual Studio 17.11」で提供を始めたC++向けの新機能を紹介するブログ記事を8月21日(現地時間)に公開した。Visual Studio 17.11の提供は、8月13日(現地時間)に始まっている。
今回の新版ではまず、Standard Template Library(STL)のC++23向けの関数と、C++26向けの関数を数個ずつ導入した。そして、数十の標準的なアルゴリズムをベクトル化し、並列実行ができるように改良したほか、診断機能も改良した。
また、WSL上で動作するLinuxや、SSLで接続したLinux環境のデバッグを想定して、CMake向けのデバッガを追加した。このデバッガを利用することで、Visual Studioのデバッガを通してCMakeスクリプトのデバッグなどが可能になる。
さらに、ファイルのビルド過程を表示する「Build Insights」で、ユーザーが指定したプロジェクトに関係するファイルのみを表示可能にしたり、ゲームエンジン「Unreal Engine」向けの新機能を追加するなどの改良が加わっている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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