米Microsoftは、JavaScriptをベースに型の構文を追加したプログラミング言語のTypeScript最新バージョンとなる、「TypeScript 5.8」を2月28日(現地時間)にリリースした。
TypeScript 5.8では、型システムが条件式をreturn文内で直接特殊化し、条件式の各分岐は関数の宣言された戻り値の型(存在する場合)に対してチェックされるようになっている。
また、Node.js 22におけるCommonJS モジュールからECMAScriptモジュールへのrequire("esm")呼び出しの許可を、--module nodenextフラグでサポートした。同フラグが有効化されている場合、ESMファイルへのrequire()呼び出しでもエラーが発生しないようになる。
あわせて、Node.js 18の使用にこだわるユーザーに対して、--module nodenextにある特定の動作を組み込まない、安定した参照ポイントを提供する--module node18フラグが導入された。
さらに、有効化すると実行時の動作を持つほとんどのTypeScript固有の構造でTypeScriptがエラーになる--erasableSyntaxOnlyフラグ、TypeScript 4.5で追加されたデフォルトのlibファイルをカスタムlibファイルに置き換える機能を無効化できる--libReplacementフラグの導入、クラス内の計算プロパティ名におけるエンティティ名の一貫した保持、パスを正規化する際に必要となる配列割り当ての回避などが行われている。
そのほか、アップグレードにあたって、lib.d.tsにおいてDOM用に生成された型が、コードベースの型チェックに影響を与える可能性があるとともに、--module nodenextが有効化されている場合に、インポートアサーションに遭遇するとエラーが発行される、といった注意点が存在する。
なお、TypeScriptの次期バージョンはTypeScript 5.9となる。
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です