米Datadogは、「Datadog拡張BigQuery Monitoring」(プレビュー版)によってBigQueryの使用状況を把握して、もっともコストがかかっているユーザーやプロジェクトを特定するとともに、各セグメントで長時間実行されているクエリの特定と最適化、データ品質の問題検知などを可能にする、BigQueryのモニタリング強化をはじめとする新製品群を、4月9日〜11日に米ラスベガスで開催されている「Google Cloud Next」にて、4月10日に披露した。
Datadogの拡張BigQuery Monitoringは、提供済みのGoogle Cloud向け機能を前提にしており、Google Cloudに関連するDatadogの最新製品とインテグレーションは以下の通りとなっている。
- LLM Observability:Datadog LLMオブザーバビリティを利用することで、ユーザーはGeminiおよびVertex AIにおけるLLMアプリケーションのモニタリング、トラブルシューティング、改善、セキュリティ保護ができ、自動インスツルメンテーションによって迅速に使用を始められる
- Cloud TPUの統合:Datadogの新しいクラウドTPU統合によって、ユーザーやGKEクラスタ全体におけるTPUインフラストラクチャのリソースボトルネックや、未使用状況が検出可能になる
- プライベートサービスコネクト:Datadogのユーザーは、GoogleのPrivate Service Connectを利用して、Google Cloud上に構築されたDatadogのサイトに、テレメトリを送信できるようになり、データのセキュリティが向上し、データ転送コストが削減される
- GKEオートスケーリング(プレビュー版):Datadog Kubernetes Autoscalingは、GKE環境における多次元のワークロードスケーリングに関する推奨事項をユーザーに提供し、Datadogプラットフォーム内では自動化機能を提供することで、パフォーマンスと安定性を維持しつつコスト削減を実現する
- ストレージモニタリング(プレビュー版):Google Cloud Storage向けのストレージモニタリングによって、オブジェクトおよびプレフィックスレベルでストレージの状況を可視化し、ボトルネックの特定、パフォーマンスの追跡、ストレージ使用量の予想外の増加を迅速に検出が可能になる
- Google Cloud コスト・レコメンデーション(プレビュー版):Datadog Cloud Cost Managementは、Google Cloud環境における不要なコストを自動的に特定して、Cloud RunやCloud SQLといったGoogle Cloudサービスを最適化するための、推奨事項を提供する
Datadogは、顧客の大規模なグローバルシステム全体にわたるオブザーバビリティとセキュリティを実現すべく、Google Cloudを幅広くサポートして複雑な環境から送り込まれるすべてのデータを収集・統合している。このような、イノベーションへの取り組みと共同顧客へのサービス提供によって、同社は今回のカンファレンスにおいて、Technology – Global、Technology – Application Development – CloudOps、Infrastructure Modernization – Marketplaceの3部門でGoogle Cloud Partner of the Yearとして表彰された。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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