文書の変換からパスワード設定、生成まで! 処理方法を紹介
笹木氏は、WordからPDFへの変換処理を例に、実際のコードを紹介した。
ファイル名を自由に設定したあと、IDを作成した時に発行された認証情報を指定。APIの処理を指定する。「WordからPDFの変換の処理は、型が決まっているので中身をいじる必要はない」という。
その後、変換したデータをファイルに書き出し、通信エラーや利用制限超過、設定ミスを出力するが、これもサンプルスクリプトをそのまま利用できる。最後に、変換後のファイルを出力する任意のフォルダを指定するという流れだ。
笹木氏は、このPDFファイルにパスワードをかける処理のデモも紹介。PDFに変換後に、パスワードを設定する処理を行うこともできるが、一つのスクリプトファイルで「WordからPDFへの変換とパスワード設定」まで完結することも可能だ。
続いて笹木氏は、PDFのドキュメント生成の流れをデモを用いて説明した。ここで言うドキュメント生成とは、日付や名前といった動的な情報をPDFに反映させる処理だ。請求書や見積書、契約書の作成などに役立つ。
用意するのはWordのテンプレートと、JSONファイル。Wordテンプレートの中に動的に置き換えたい情報をタグとして挿入しておき、実際のデータをJSON側から指定する。
「Wordテンプレートにタグを挿入するアドオン機能も提供しているので、タグの挿入はそれほど難しくありません。JSON側の情報は、ブラウザなど他のアプリケーションから情報を読み取って差し込む方法が一般的です」
笹木氏は、旅行のしおりのドキュメントを生成するデモを見せた。
まずしおりのテンプレートのWordファイルと、ドキュメント生成のスクリプトを用意する。スクリプトにはHTTPサーバの実行文も含まれている。py スクリプト名.pyでスクリプトを実行し、ブラウザからのリクエストを受け付ける。
しおりに挿入したい動的な情報は、ブラウザからフォームに入力する。旅行の日付やアクティビティ、持ち物といった情報を集めていく。入力し終えると、裏側でスクリプトが実行され、ファイルがダウンロードされ、しおりが完成する。

