SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

Developers Summit 2025 Summer セッションレポート(AD)

PythonやJavaなどを使って面倒な文書業務を自動化! デモと学ぶアドビの「Acrobat Services API」

【17-C-2】全社の“時間”を取り戻せ。PDF自動化で広がる業務改革の波

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 業務DXの流れの中で、多くの企業がさまざまなシステムを導入して文書作業の効率化を進めている。そんな中、アドビはPDFをはじめとした文書業務のワークフローを自動化するために、「Acrobat Services API」という新しいサービスを提供している。シンプルなコードでPDFの変換やテンプレートを活用した文書生成が実現できるという。本サービスがどのような価値を発揮するのか、アドビ株式会社の笹木涼氏が、基本的な機能から活用事例まで、デモを交えて紹介した。

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Acrobat Services APIで文書の編集を自動化

 Acrobat Services APIは、簡単に言えばPDFの作成・変換を自動化するためのAPI。笹木氏は「現在PDFを触る機会があって、コーディングに興味がある人」にぜひ知ってほしいとセッションを始めた。

アドビ株式会社 デジタルメディア事業部 Document Cloud シニアソリューションコンサルタント 笹木 涼氏
アドビ株式会社 デジタルメディア事業部 Document Cloud シニアソリューションコンサルタント 笹木 涼氏

 「例えば駆け出しエンジニアの方で、まだコーディングはやったことがないけれど、何から始めていいかわからない人にもおすすめ。非常に簡単なので、(コーディングの)練習台としてチャレンジしていただけるとうれしいです」

 大量のPDFを編集したい場合、従来であればインストールしたソフトウェア上で大量のPDFを開き、分割・変換といった作業を各PDF毎に行うのが常だった。Acrobat Services APIはこういった繰り返しのPDFの作業や、大量のPDFを処理するような文書業務を代わりにクラウド上で行ってくれる。ユーザーはソフトをインストールする必要もない。

 Acrobat Services APIのアーキテクチャは次のようになっている。

Acrobat Services APIのアーキテクチャ

 ユーザーはスクリプトを実行し、ファイルをアップロードして、変換されたファイルをダウンロードする。スクリプトファイルにはユーザー自身が指示文を書いて、認証情報や出力先などを指定する。

 スクリプトの記述は、JavaScript、Java、.NET、Pythonで行うことができる。今回の発表では、Pythonでの利用を基本として説明された。

 Acrobat Services APIを利用するための準備は、3ステップで完了する。まず、Acrobat Services APIの公式サイトからAdobe Developerのアカウントを作成する。次に認証情報を取得すると、自動的にSDKがインストールされる。

 「このパッケージ(SDK)の中に多くのサンプルスクリプトが入っています。発行された認証情報を入力すると、すぐにスクリプトを動かすことができます。スクリプトは適宜カスタマイズ可能です」

 スクリプトの中身はそこまで複雑ではないため、「生成AIでスクリプトを作ってもデバッグはそれほど発生しないだろう」と笹木氏。

 Acrobat Services APIがサポートしているPDF処理は、Officeファイルからの変換に限らず多様である。PDFの変換、分割、結合はもちろん、ページ挿入や並べ替え、保護やOCRといった豊富な処理を実行できる。

次のページ
文書の変換からパスワード設定、生成まで! 処理方法を紹介

関連リンク

この記事は参考になりましたか?

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
Developers Summit 2025 Summer セッションレポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

岡田 果子(オカダ カコ)

 IT系編集者、ライター。趣味・実用書の編集を経てWebメディアへ。その後キャリアインタビューなどのライティング業務を開始。執筆可能ジャンルは、開発手法・組織、プロダクト作り、教育ICT、その他ビジネス。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

川又 眞(カワマタ シン)

インタビュー、ポートレート、商品撮影写真をWeb雑誌中心に活動。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)

CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:アドビ株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/21971 2025/09/16 12:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング