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Developers Summit 2025 Summer セッションレポート(AD)

AIにコードを任せる時代、エンジニアの価値はどこにある?Assuredが実践する「事業を創る」プロダクト開発術

【17-C-8】プロダクトも事業も開発する、プロダクトエンジニアの役割

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プロダクト開発を前進させる2つの改善

 内山氏は、Assuredのプロジェクト制開発における課題や、それに対しての改善策について紹介した。

 1つ目の課題は、属人性の高まりだ。プロジェクトにアサインされた特定メンバーにドメイン知識や実装が集中してしまい、プロジェクト外のメンバーへのナレッジやコンテキスト共有に支障が出た。そこで、マイルストーンごとにプロジェクトのアサインを変更することにした。その際には必ず新メンバーへの引き継ぎが発生するため、知識が特定の個人に留まるのを防ぎ、属人性の軽減につながる。

 2つ目の課題は情報共有だ。以前は、実装担当者に渡される開発チケットの情報が不十分で、背景を理解しないまま作業が進む、ハイコンテキストな開発に陥りがちだった。そこで、企画の早い段階でチーム全体にプロジェクトの目的や背景を共有。さらに各チケットに、何を達成するべきかという受入条件を明記し、チームで合意してから開発を進めるようにした。加えて、相対見積もりを導入し、メンバー間での認識のずれについて議論をして、情報の解像度を高めるようにした。同社では、こうした地道な取り組みを通して、開発フローの改善を重ねているという。

 最後に内山氏は、プロダクトエンジニアの重要性について次のように語り、講演を終えた。

 「プロダクトエンジニアの役割は、ユーザーの価値と事業の成長を最大化することにある。生成AI時代だからこそ重要な考え方となるので、今後も取り組みを強化したい。Assuredは、役割を越境して事業を創るメンバーを募集しているので、興味を持ってもらえるようであればぜひ会話させてほしい」(内山氏)

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この記事の著者

Innerstudio 鍋島 理人(ナベシマ マサト)

 ITライター・イベントプロデューサー・ITコミュニティ運営支援。 Developers Summit (翔泳社)元スタッフ。現在はフリーランスで、複数のITコミュニティの運営支援やDevRel活動の支援、企業ITコンテンツの制作に携わっている。 Twitter:@nabemasat Facebook Web

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

川又 眞(カワマタ シン)

インタビュー、ポートレート、商品撮影写真をWeb雑誌中心に活動。

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